あなたにとって「自分らしい老いって?」

十人十色の「老い」を知ることで、「老い」って悪くないんじゃない? と思えるかも。

そして、上條さんが「みなさんにはぜひ、足を止めて見てほしい」と話していたのが、高齢者へのインタビュー動画が見られるコーナー。

 

「みなさん本当にお元気で、とても刺激的なインタビューでした。一人ひとり老いの捉え方は違いますが、『若い頃に思っていた老いとは全然違った』『70歳になっても私は老いを感じていません』と話す方も。一般的に65歳以上は高齢者とされ、人生は加齢と共に下降線を辿るものと思われがちですが、『老いは経験』『老いは自由』『老いは解放』という言葉を年齢を重ねた方たちの口から聞くと、すごく説得力がありますよね。

 

“将来やりたいことは何ですか?”という質問もしたのですが、個展を開きたい、妻とクルーズに行きたい、ボーリングでパーフェクトを出したい……と、それぞれにやりたいことがある。このインタビュー動画を見ていただくと、今は家族のため、会社のために必死で働いている方も、定年を迎えた後もやりたいことを見つけて、まだまだチャンスを楽しめるのだと感じられると思います。歳を取ることへのワクワク感、そんなものも『老いパーク』で感じていただけたら嬉しいですね」(上條さん)

誰にでも訪れる「老い」を知り、疑似体験し、老いを捉え直す。そんな体験ができる日本科学未来館の「老いパーク」。老いを感じておらず「まだまだ先の話」と思っている方も、老いを少しずつ感じてきて「もう目の前の話」という方も。ぜひ一度足を運んで、老いを体感してみてはいかがでしょうか。もちろん、お子さんやお孫さんとも一緒に楽しめます!

日本科学未来館
常設展示「老いパーク」
 
住所:東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館
開館時間:10:00〜17:00(入館券の購入および受付は16:30まで)
休館日:火曜(年末年始は12月28日~1月1日)
入館料(個人):常設展は大人:630円/小学生(6歳以上)〜18歳以下:210円/未就学児(6歳以下):無料
※詳細はホームページでご確認ください。

撮影/加藤夏子
取材・文/ヒオカ
構成/金澤英恵