今はSNSでだれでも情報を発信できる時代。あなたが知りたかった情報は、誰かがもうネットの海で発信しているかも。本特集は、ミモレ編集部から「新たな視点を得ることができる」「癒しになる」「知らない世界のリアルがわかる」情報をSNSで発信し、密かにバズっている人=「バズり人(びと)」さんのSNSアカウントをご紹介します。

今回は、22のテイストと4シーズンから、ファッションテイストや似合うカラーがわかる「88診断」で自分に「似合う」バランスを見つけることについてInstagramで日々発信し続ける「Ella[エラ]/ 好きな服を「似合う」バランスで着こなす」を運営する三村愛さん。88診断を行なう「シンデレラプランニング」の代表者です。

 


「似合う」ものは自分が一番わかっている。同じような服ばかり集まってしまう理由は?


―― Instagramで発信をし始めたきっかけを教えていただきたいです。

Ellaさん:「88診断」というのがそもそも世間的に認知が低いことと、骨格タイプなど他の診断に比べるとすごく複雑なんです。 なので、この診断に関する技術、知識や視点をInstagramでわかりやすいコンテンツにして発信しようと思ったんです。これまで色々と試行錯誤をしてやってきました。

この診断は「似合う」とは、内面と外面の調和だとしていて、その人が持って生まれている内面と、ファッションという外面が合うと自然に見える=「似合う」し、違うと違和感を感じる。で、この違和感を感じる状態を「似合わない」とし、自然に見える状態を「似合う」としています。


88診断は顔写真で分析するんですが、顔の中の、特に目の強さを中心に分析するという技術になっています。なぜなら「目はむき出しの大脳」と言われていて、人間の内面が一番出るパーツだからなんです。


よく「目がギラギラしてる」とか「目が優しい」などという言い方が昔からあると思うんですけれど、目を中心とした日々の表情が蓄積されて、その人の顔立ちになってくる。その顔立ちとお洋服のバランスで、似合う・似合わないが診断できるという技術になっています。

 

――気づくとワードローブに同じような服ばかりになってしまうのですが、つい手に取ってしまうものは「似合う」ものなのでしょうか。

Ellaさん:そもそもまず、「似合う」ものというのは、ご自身が無意識にわかっています。
なので「ワードローブに同じような服ばかり集まってしまう」というのは、少なくとも、こういうパターンの服たちは自分にとっておかしくない、という感覚がご自身の中にちゃんとあるということです。

20代前半から半ばぐらいだと若さがあるから、何を着ても似合っちゃうんです。似合うというか、ごまかしがきく。でも、30代40代、50代になってくると、今までの自分というものがちゃんと出来上がっているだけに、過去の成功や失敗の経験から「これは似合わないな」「こっちは似合うな」というものが出来上がっているんですね。

「骨格がこれだから、この服を着ましょう」とか、「顔タイプはこれだから、あの服にしましょう」と言われても「え、それ私じゃないし」とか「いや、そういうのは過去に買って失敗してるし」という経験があるので、年齢を重ねれば重ねるほど、骨格だけとか顔の形だけで診断するというのは違和感を感じると思います。
逆に、自分の中で「これ、なんか好きだな」とか「この服を着るといつも褒められるな」というものってあるんですよ。で、そこが本当は「似合う」なんです。

どれだけファッションのプロを名乗る人よりも、ご自身の方が自分をわかっているんです。何十年も自分という人間と向き合い続けたのはご自身なので、自分が本当は一番答えを知ってるんです。ただ、自分のことを客観視できないから、「何が、どう似合うか」が言語化できないだけなんです。88診断はそれを言語化できる技術です。


たとえば、色の組み合わせだと「こういう配色が似合います」とか、 形だったら「下に広い、テントラインが似合う」など人によってそれぞれ違います。アクセサリーも大きいものが似合う人もいれば、小さいティファニーみたいなものが似合うとか、皆さんそれぞれに必要な色、配色、形、柄、素材のバランスが違ってきます。88診断というのは、その全体のバランスを教えてくれるんです。