日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、離婚のストレスにまつわるモヤモヤエピソードです。

 


「誰にも会いたくない…」


エピソードをお寄せくださったのは、数カ月前に離婚されたヒトミさん(40歳・会社員)。

2ヵ月前に離婚しました。

35歳のときに「30代のうちに結婚したい!」と一念発起。友人からの紹介やアプリ、結婚相談所にも通って出会ったのが5歳上の元夫でした。食事の趣味があったこと、二人共なるべく早く結婚を望んでいたこと、私の両親が夫のことを気に入ったこと……色んな決め手の積み重ねで、交際半年でスピード婚しました。

しかし、いざ結婚して同居生活を始めてみると、夫は極度の面倒くさがりで散らかし屋。「ちゃんと片付けて」「後でやる」の言い合いを永遠に続け、最終的に夫は寝室に立てこもり、1LDKの家の中で別居状態でした。

お互いの生活スタイルを確認しないまま結婚したのが致命的だったと思います。自宅がくつろげる場所ではなくなってしまい、協議離婚に至りました。

離婚しようと決まってからはスムーズに話し合い、手続きは進み、穏やかにさよならしました。結婚生活は2年弱だったので、結婚していた実感も薄いくらい。友人たちも「早く気づいてよかったよ」と慰めてくれています。

離婚したての頃は実家に帰ったり友人と会ったりしていたのですが、しばらくすると「人と会いたくない」と思うようになりました。平日の夜も休みの日もずっとベッドの中でゴロゴロ。友人たちが心配して連絡をくれるのに、返事もできなくて……。

このままで大丈夫だろうかと焦る気持ちもあるのですが、無理して出かけても楽しくないし疲れてしまう。連絡に反応しない私を、友人が見限ってしまうかもしれないですよね。でも、今の自分の状態をうまく説明できないんです。

 


離婚のショック度は「配偶者の死」に次ぐ?

 

ヒトミさん、結婚・離婚という大きなライフイベントを乗り越えて大変でしたね……。本当にお疲れ様です。まずはゆっくり、心身の疲れを癒してほしいなと思いました。

以前、仕事や家庭生活にまつわるライフイベントのストレス度を調査した結果を見たことがあります。ストレス度が最も高いのは「配偶者の死」。そしてそれに次ぐ第二位が「離婚」でした。もちろん人それぞれ感じ方の違いはあると思いますが、解雇や病気・親族の死などよりも離婚のストレスは大きいと考えられていると知って驚いたのを覚えています。

ヒトミさんは、それ程のイベントをやっと終えたところ。気持ちが落ち込んで当然です。どんなに親しくても、家族や友人と会うのが億劫になることもあるでしょう。「しばらく誰にも会いたくない」と思っているのであれば、その心の声に従っていい、従うべきではないかと思います。休んでもなかなか回復しない、眠れない……。そんなときには、メンタルクリニックなども助けになるかもしれません。

 
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