日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、友人関係のモヤモヤエピソードです。
「あの人、ガチ婚活中なんだって!」
エピソードをお寄せくださったのは、推し活に熱中しているというアンさん(43歳・会社員)。
3年前から、某アイドルグループを全力で推しています。コンサートに行ったり、聖地巡礼したり、ファン同士で集まってお喋りしたり……、推し活の予定で大充実している日々です。
SNSでファン同士で交流もします。いつの間にか、同世代10人くらいのグループができていて、日々かなりの頻度でやりとり。好きなものについて同じ熱量で語り合える仲間っていいですね。推し活自体は20年以上やっていますが(昔は単に「オタク」と呼ばれていました)、アラフォーで推し活を公言している人は少なかった気がします。SNSでやり取りするのも、10代・20代の若い子ばっかりだったなぁ……。
一方、思わぬモヤモヤも。グループの中に、やたら口が軽い人が何人かいるんです。
グループのメンバーについて、本人がいないときに「そういえば、Aさんってガチ婚活中じゃん?」「Bさんの出身大学はたしか…」とプライベート情報を垂れ流し。私も、グループの一人とお茶したときに、「そういえば、アンさんって●●にお勤めなんだってね。すごい!」と急に言われてびっくりしたことがあります。え、それって、別の人と話しているときに偶然会社の名刺が手帳からはみ出ていて話さざるを得なくなったやつ……。
若い子と推し活をやっていたときは、不思議とこんなモヤモヤは感じませんでした。以前は「SNSで繋がった相手とはあまりプライベートに関わる話はしない」という不文律があったように思います。みんな悪意は無いと思うのですが、プライバシーへの意識の低さにはちょっとモヤモヤしてしまいます。
親しき仲にも…「プライバシーの侵害」に要注意
推し活で一緒に盛り上がる仲間であっても、プライバシーに関わることを気軽にやりとりできるわけではありませんよね。「自分の個人情報のうち、何を公開するか」はその人自身が決めること。そこを土足で踏み込まれたら、モヤモヤするのも当然だと思います。
SNSやリアルにたくさん情報をやりとりしていると、「言っていいこと・悪いこと」の線引きがあいまいになって、他人のプライバシーを悪意なく口にしてしまうこともあるかもしれません。そんな人の頭の中では、「私が知っているくらいだし、あなたも知っているよね/知っても問題ないよね」みたいな思考が働くのかもしれませんね。
しかし、プライバシーは人間関係においてかなり気を付けないといけないところです。「プライバシーの侵害」は、場合によっては損害賠償請求されてしまうような事態。「慎重すぎる」くらいでちょうどいいと思います。
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