こんにちは、エディターの昼田祥子です。
さて、人はなぜ洋服が欲しい衝動が湧いてくるのか、前編・後編にわたって私なりの見解をお話してきました。
要するに、「自分の内側にあるものを表現したい衝動」があるってこと。
そんな本質を見ずに、手っ取り早く、服で解決しようとしていたのがかつての私。そんな服はすぐに飽きてしまうか、買って満足してほとんど着なかったり。もったいない話ですよね。
それもそのはず、「新鮮さが欲しくて買った服」ですから、手にした直後にあっさりと役目を終えてしまっています(詳しくはこちらの記事)。
こういう服の買い方が一番無駄使いだったなと猛省しています。
では、今の私はどうしているか。
いきなりネットで服を探しはじめるのではなくて、「私がまだ表現できていないことは何?」と自問します。そして「本当は〇〇がしたい」と思っていることを把握し、すぐに行動に起こせないなら、以下の方法を試します。わざわざお金を払って服を買わなくてもいいんです。できるだけお金をかけずして、変化した自分を体感すればいいんです。
ただし、これは一時的な対処療法ですので、一番の解決法は、やっぱり心の声に素直になって、できるかぎり行動に移していくこと。これにつきます!
①試着しに行く
買い物に出かけていいなと思ったものを着てみます。買わないけれど、買ったつもりになって着てみるんです。試着が苦手な方は、接客されないお店でトライしてみてもいいと思います
②服を借りる
サイズが合わないと難しい話ですが、家族や友人のものを借りる方法もあります。私は夫のものをよく借りますね。
③メガネをしたり、リップをチェンジ!
洋服のように大きな面積を変えなくても、小さな面積でも十分。一番効果的なのが、顔まわりです。メガネをしてみたり、いつもと違う色合いや質感のリップをすることでも、変化した自分を目撃することができます。だって鏡で一番見ているのは、自分の顔なんですよ。ネイルを変えるよりも効果があります。
サイトやSNSの情報に反応して、「あ、これいいな!」とポチっとしそうになる。そんなときこそ「ちょっと待った!」です。
洋服に逃げずに、自分の内側を観る。
<新刊紹介>
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』
著・昼田祥子
¥1540(税込)
講談社
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クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに向き合い、手放していけたとき、人生はすごい速さで自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだファッション雑誌編集者の人生を変えた「服捨て」体験と、誰でもできるその方法を伝えます。
着用・文/昼田祥子
構成/出原杏子
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