ドラマとしては第3弾の『おっさんずラブ-リターンズ-』。正直、はじめはそこまで期待していませんでした。個人的にはドラマのシーズン2も映画もシーズン1を超えなかったし(2は牧いなかったし)、今回も過去作を上回ることがないだろうと思っていたのです。でも始まってみたら、その予想はいい意味で裏切られました。毎回面白すぎて、なんなら今回が一番好きかもしれません。『おっさんずラブ-リターンズ-』の魅力について、とことん語らせてください!
「ハッピーエンドのその後」ではない「5年後の今」。既存要素と新要素の好バランス
海外赴任によっておあずけになっていた、3年半ぶりの新婚生活を送る春田(田中圭)と牧(林遣都)、迷走している武蔵(吉田鋼太郎)と武川(眞島秀和)、結婚したマロ(金子大地)と蝶子(大塚寧々)、シングルマザーになったちず(内田理央)、そして新キャラの和泉(井浦新)と菊之助(三浦翔平)。
盛り上がらないのでは? と思っていた理由のひとつは、ある程度結末がついたのにその後を描いても、蛇足になってしまう気がしたからです。でもシーズン1から5年後、登場人物それぞれの状況が変化した「今」が描かれていて新鮮さがありました。さらに前作を観ている前提があるからこそ楽しめる要素もあるし、新たな登場人物なども元々の物語を壊しすぎていなくてバランスよく、受け入れて楽しめました。
悩んだり、とんでもない行動に出たり、降りかかる出来事に翻弄されたりする登場人物たち。ときには切なくなり、ときにはツッコみ、ときには爆笑しながら濃すぎる1時間を楽しんでいます。
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