『厨房のありす』(日本テレビ系)第6話では、ASDの料理人・ありす(門脇麦)と、住み込みバイトの倖生(永瀬廉)がようやく両想いに!

今回は、ここからさらに激アツ展開になってきそうな『厨房のありす』のなかから、魅力的な助演たちをピックアップ! 永瀬廉さん演じる倖生と、前田敦子さん演じる和紗のカッコ良さをひも解いていきたいと思います。

『厨房のありす』(日本テレビ系/毎週日曜22:30〜)公式サイトより。
あらすじ:「料理は化学です」が口癖の、自閉スペクトラム症(ASD)の天才料理人・八重森ありす(門脇麦)。ASDの特性からさまざまな生きづらさを抱えているが、驚異的な記憶力と大好きな化学の理論を基に、おいしくやさしい料理を作る。彼女と暮らす心優しいゲイのシングルファーザー・八重森心護(大森南朋)。幼い頃から彼女を守る元ヤンの親友・三ツ沢和紗(前田敦子)。そして、ありすの料理店に転がり込む謎めいた青年・酒江倖生(永瀬廉)。彼女を取り巻く人々との優しく温かい物語のなかで、やがてありすをめぐる過去の事件の謎が解き明かされていくハートフル・ミステリー。
 


「もしや、恋愛上級者?」女心が分かりすぎている倖生


ありすの店に住み込みバイトとしてやってきた倖生は、見かけによらずとっても温かい心を持った青年です。それも、ただ優しいだけでなく、悲しいことを乗り越えてきた人特有の優しさを持っている。


たとえば、ありすの父・心護(大森南朋)が、「なんでそんなにありすに寄り添ってくれるの?」と聞いたとき、倖生は「助けが必要なとき、誰もそばにいてくれなかったり、辛いときにまわりに味方がいないとか、そういうときの気持ち、分かるんで」と答えていました。

倖生って、見返りを求めず他人に優しさを与え続けられる人なんですよね。自分基準で生きているから、打算的じゃないというか。「俺がしたいからしてるだけだよ」って言ってくれるタイプ。別れるとき、「今までかけたお金、全部返せ」とかLINEしてくる人とは真逆のタイプですね(Xでよくバズってるやつ)。

これまでもずっとカッコ良かったけれど、第6話はその魅力が大放出されていた気がしませんか? 

まず、ありすが「(作ってあげたお弁当のなかで)なにがいちばん美味かったですか?」と聞いたとき、当たり前のように「えっ、全部」と返していたのが天才すぎました。しかも、そのあと「(全部かぁ、なにがいちばんか知りたい)」と思っている乙女心を察してか、追いうちをかけるように「全部、めちゃめちゃ美味かった!」と言ったのもナイスすぎる。この“めちゃめちゃ”が重要です。本当に思っているのが伝わってくる言い方でした。

また、ありすがウェブ雑誌のインタビューを受けるシーンでのこと。記者たちは、ありすがせっかく作った料理を食べずに、写真だけ撮って帰ってしまったんです。落ち込むありすの前に「どうしたの?」と現れた倖生(王子様か?)が、いつもはクールなのに「名刺とかないの?」「文句言うよ」と感情をあらわにして一緒に怒ってくれたところに泣きました。さらに、冷めてしまった料理を「まじ、もったいないよな。こんなに美味いのに」とバクバク食べる姿にも涙。あの、もしかして倖生くんって恋愛上級者ですか? 女心を熟知しすぎてませんか……?

そして、極めつきはありすの告白を聞いているときの優しすぎる表情。泣いてしまってうまく伝えられず焦っているありすを、「大丈夫だよ。ゆっくりでいいよ」と包み込むような微笑みに、心が温かくなりました。さらに、ありすの前にひざまずき、「俺も。俺も、ありすのことが好きだ」と優しく語りかけるシーンは、まさに王子様のよう。これがKing & Princeや……! と思いました。


世界中の優しさを集めて擬人化したら、倖生になるのでは? そのくらいに、優しさに包まれている倖生。正直、最初に見たときはこんなに優しい子だと思っていませんでした(ごめんなさい)。