外国からの賓客を迎えての食事会に初めてご出席
――2月9日には、体調不良で出席を控えられた紀子さまに代わり、来日中のケニアのルト大統領ご夫妻をお招きしての宮中午餐会(昼食会)にご出席になりました。
大久保さん:天皇陛下と若草色の和服をお召しになった雅子さまとともに、愛子さまは外国要人を招いた国際親善の食事会に、初めてのご出席されました。にこやかにルト大統領の隣の席に着席された愛子さまは、両陛下から紹介されると、スワヒリ語で挨拶されました。事前にスワヒリ語を勉強していたそうです。その後は、英語でお話されていました。
2010年に、天皇陛下がケニアとガーナを訪問した際に、陛下が愛子さまにお土産として買ってきたアフリカ大陸を表したパズルがお気に入りで、遊びながらアフリカの国名を覚えたといいます。そのお話も披露されていました。こうした席でのデビューは緊張するものですが、落ち着いて堂々とした姿勢が強く印象に残っています。
――愛子さまの進路も決まって、雅子さまはご安心されていることでしょうね。
大久保さん:雅子さまは昨年12月9日の還暦をお迎えになりましたが、お誕生日に際してのお言葉で、雅子さまは、「今は卒業論文の提出が間近に迫って忙しそうにしていますが、残りの大学生活を有意義に送ってもらえればと思っています。まだあどけないところも残る愛子ではありますが、いろいろなときに私たちを助けてくれるようにもなってきたと感じます」と述べられています。ほんとうに大事にお育てになっていらっしゃるご様子が感じられますね。22歳になっても、雅子さまにとってはかわいくて愛らしい娘なのでしょう。天皇陛下と雅子さまの愛情をたっぷり受けてお育ちになった愛子さまの、これからのご活動が楽しみです。
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●大久保和夫(おおくぼ・かずお)
毎日新聞客員編集委員。長年、宮内庁担当記者を続け、皇室を通して日本と日本人について考えることを大きなテーマにしながら、ジャーナリストとして活動している。
●聞き手
高木香織(たかぎ・かおり)
出版社勤務を経て編集・文筆業。皇室や王室の本を多く手掛ける。書籍の編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『美智子さまから眞子さま佳子さまへ プリンセスの育て方』(ともにこう書房)、『美智子さまに学ぶエレガンス』(学研プラス)、『美智子さま あの日あのとき』、『日めくり31日カレンダー 永遠に伝えたい美智子さまのお心』『ローマ法王の言葉』(すべて講談社)、『美智子さま いのちの旅―未来へー』(講談社ビーシー/講談社)など。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(共著/リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)。
キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。
バナー写真/JMPA
構成・文/高木香織
編集/立原由華里
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