高校の美術教師・田邑拓郎の、現在の恋と過去の恋を描くドラマ『先生さようなら』。Snow Manの渡辺翔太が、27歳の教師である”田邑先生”と、17歳の高校生”田邑くん”の二役を演じています。毎週切なすぎるストーリーとキュンキュンする要素に、TVの前で悶絶してしまいます。まだ観ていない方にもぜひぜひぜひ観ていただきたい……! 存分に語らせてください。
自然に交差する、まっすぐで純粋な恋がたまらない
現在の田邑先生と、高校生の田邑の物語が交互に展開していきます。複数の物語が出てくる作品は、どっちつかずになって観づらくなってしまうこともありますが、この作品は切り替えが絶妙なため、するすると物語に入り込んでいけます。教師と生徒の禁断の恋と聞いて、放送前はもっとあぶない感じなのだろうかとか、生徒のときも教師になっても恋しちゃうの懲りないなとか思っていて本当にごめんなさい。現在の物語も過去の物語も、あまりにまっすぐで純粋な想いにドキドキし、心洗われ、切なさに身悶えています。
渡辺翔太の演じ分けが秀逸すぎる
この作品を観て毎回思うこと。「渡辺翔太って演技うまくない……?」
いや、知ってはいたんです。舞台『滝沢歌舞伎ZERO』や映画『おそ松さん』でのコミカルな演技もよかったし、昨年放送されたドラマ『ウソ婚』では、菊池風磨演じる主人公・匠の信頼のおける仕事仲間でありながら密かに彼に恋している進藤という難しい役どころを演じたのも記憶に新しいです。想いを伝えることなく、彼の幸せを祝福する切なくも美しい進藤に、心から幸せになってほしいと願ったものです。
『先生さようなら』に話を戻しましょう。この作品の肝は、渡辺翔太の演じ分けの絶妙さにあるといってもいい気がしています。今回彼は、同じ人物の17歳と27歳を演じ分けています。同じ人格の時間経過を経た前後を演じるというのは、例えば多重人格のような見た目は同じだけど全然違う人物を演じ分けるより遥かに難しいのではないかと思うのです。ですがこの作品では、それぞれの役が違和感なくそれぞれの年代に見えるからすごい。声の高さや話し方や表情、なんなら顔つきまで違うように見えるレベルです。
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