2024年冬ドラマのなかから、ドラマライターのわたしが“推しキャラ”を5人挙げてみました。キャラクターの魅力はもちろん、演じている俳優さんの凄みや、作品についてもひも解いていきたいと思います。


『おっさんずラブ-リターンズ-』春田創一(田中圭)

 

リターンズでも、やっぱり春田はあざとかった。『おっさんずラブ』で春田を演じているときの田中圭さん、いつもより瞳の水分量が多くないですか? うるっとして、キュルっとしている。水分量まで調節できちゃう俳優・田中圭、恐るべし……と思いながら、観ていました。


以前も取り上げましたが、春田には学ぶポイントがたくさんあるんです。うれしいときは、全力でうれしさを表現する。言葉だけじゃなくて、態度で示すことも忘れない。文句を言うときこそ、いつもよりも甘えた声で。なるべく、我慢をせずにその場で伝える。そうしたら、鬱憤が溜まることもなく、ストレスフリーでいられるから。

 

春田って、基本的に自分の機嫌を自分で取るのがうまいんですよね。いつも、ハッピーオーラが出ているというか。人はみんな、できるだけ幸せに生きていきたいもの。春田のように、愛する人に大事にされるには、まずは自分を大事にしなければいけないんだろうなぁ……と思わされました。

毎週、黒澤部長(吉田鋼太郎)が春田にキュンキュンしている姿を観ては、「分かる、分かるよ」と共感したり。春田と牧(林遣都)の平和なイチャイチャにほっこりしたりしていたので、終わってしまったのが寂しい。また、帰ってきてほしいなぁと願っています。