日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、ホームパーティにまつわるモヤモヤエピソードです。
「みんな、手土産のセンス良すぎ…」
エピソードをお寄せくださったのは、小学生のお子さんがいるマスミさん(40歳・会社員)。
仕事の都合で上京して1年経ちます。一番心配していた子どもの転校も、良い先生とお友達に恵まれてホッとしました。
前住んでいたところと違うなと思うのは、手土産文化。子どもたちが誰かの家に集まるとき、多くのご家庭がちょっとしたお菓子などを持参するんです。みんなでランチしたり、誕生日のお祝いをしたりとホームパーティをすることも多くて、そのたびに「子どもにいったい何を持たせたらいいか…」と悩みます。
困るのは、みんな手土産のセンスがとても良いんです。そんな大げさではなく、ちょっとした素敵なお菓子、話題のもの……。東京の人ってなんであんなにオシャレなんですか……?
先日我が家でお好み焼きパーティしたときも、みんなが持たされてきたお土産の一つ一つに感心してしまいました。「材料費を割り勘する会費制で」と伝えていましたが、お土産たちを見て申し訳なくなり会費は無しに変更。「手ぶらで大丈夫よ~」と子どもを通じて伝えていたのですが、「ちょうど出先で見つけたので」とさりげなく渡してくれるのもまた、スマートで素敵なんですよねぇ。
問題は、私には手土産のセンスが皆無なこと。流行へのアンテナもはってないし、グルメでもないので「ちょっとした手土産」をささっと選ぶなんて至難の業。だんだん、誰かの家にお呼ばれするのがプレッシャーになってきました……。
お土産をマストとは思い過ぎない
ホームパーティに持っていくお土産選び、好きな人にとっては楽しいものだと思いますが、苦手な人にとっては確かにプレッシャーになりそうです。マスミさんのように、お友だちがセンスの良い人ばかりだと、余計悩んでしまいますよね。
ホームパーティのときは、会費制なのか持ち寄りなのかを事前に決めておくのがセオリーでしょうか。参加する人がそれぞれ何を準備しておけばいいのか、予算はどれくらいなのか、ちゃんと決まっていると安心。「私は結構お金と手間がかかったのに、他の人は……」みたいに、人によって不公平感が出ることは絶対に回避したいですよね。
その上で、ホームパーティよりも気楽な集まりだとか、役割分担が事前に決まっていた会で、プラスアルファとして手土産を持ってくる人もきっといるでしょう。「あれ、手土産はいらないと思ってたのに……」とモヤモヤすることもあるかもしれませんが、気にし過ぎないのが一番です。
手土産は、その人の「気持ち」。
「美味しいものを見つけたからみんなに教えてあげたい」
「集まりを設けてくれてありがとう」
会費や持ち寄りの分担を超えても伝えたい、その人の「気持ち」を表現しているのが手土産ではないでしょうか。「気持ち」は人それぞれなので、「私も同じようにしないと」と焦る必要はありません。マスミさんも、「あ、これ持っていきたいな~」と自然と感じることがあれば、準備すればいいものだと思います。
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