とどまることを知らない韓国ドラマブーム。当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優たちの芸能事情を語ります。
さまざまなドラマに出演し、現在大活躍している韓国俳優たちの中には、実はデビューから長い年月をかけてブレイクに至ったという“遅咲き俳優”たちが意外と多く存在します。
今回注目するのは、遅咲き俳優の一人であるパク・ソンフン。2023年の大ヒットドラマ『ザ・グローリー』のいじめっ子役でブレイクし、最近は『愛の不時着』を超えたと言われるドラマ『涙の女王』で悪役ユン・ウンソンを演じ、話題となったばかり。
現在39歳。今最も勢いのある悪役俳優、パク・ソンフンの魅力を紹介します。
長い下積みを経て…アラフォーでついに遅咲き大ブレイクしたパク・ソンフン
パク・ソンフンのデビューは2008年。芸歴は16年に及びますが、デビュー後長らくは演劇界を中心に活動しつつ、さまざまなドラマや映画で脇役を演じてキャリアを積み上げてきました。
2018年ごろから主要なキャラクターを演じるドラマが増え、週末ドラマ『たった一人の私の味方』で演じた役によって、KBS新人賞受賞や、百想芸術大賞で新人賞にノミネートされるなど、知名度が急上昇。今でこそ悪役のイメージが強いですが、当時は「国民の婿」と呼ばれ愛されました。
パク・ソンフンのキャリアにおいて紛れもない転機となったのが、ソン・ヘギョ主演『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』で、鬼畜ないじめグループのメンバー、チョン・ジェジュンを演じたこと。強烈なインパクトを残しました。
ドラマが社会現象と呼べるほどの大ヒットを記録するとともに、主演俳優たちの演技も高く評価され、パク・ソンフンも大ブレイク。遅咲きの悪役スターが誕生しました!
『涙の女王』で、サイコパスキャラを不動のものに!
『ザ・グローリー』を機に、パク・ソンフンのキャリアは絶好調。『ラブ・パッセンジャー』(2023)、『誘拐の日』(2023)、そして先日大ヒットした『涙の女王』……と活躍が続いています!
『涙の女王』で演じたユン・ウンソンは、クイーンズグループを乗っ取り、主人公ヘインを手に入れるためならどんな悪事にも手を染めるという、またしても徹底して悪い男のキャラクター。時折ゾクっとするような“目の演技”が印象的でした。
過去記事
「結婚3年で冷え切った夫婦は、再び愛し合える...?」今最も熱い韓国ドラマ『涙の女王』大ヒットの理由>>
しかしサイコパスな面を持ちながらも、ヘインを一途に想い続ける姿や、母親の愛情に飢えた生い立ちも印象的でした。ミステリアスで、少し影のあるオーラが漂うパク・ソンフンは、悲しい悪役ユン・ウンソンがまさにハマり役だったのかもしれません。
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