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顔よし、成績よし、家柄もよし、性格もよくなってきた。でも、何かが決定的にちがう。『虎に翼』の花岡(岩田剛典)を見ていると、2022年後期の朝ドラ『舞いあがれ!』の柏木学生(目黒蓮)のDNAを感じる瞬間があります。
 

 


守ってもらいたいタイプか? 支え合いたいタイプか?


みなさんは、恋人やパートナーに「守ってあげたい」と言われたら、どう感じますか? わたしは、愛情表現の一種だと感じるタイプなのですが、なかには「は? 何様だよ?」と思う人もいますよね。むしろ、最近はそういう人が増えてきているかも。

昨年放送のドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)でも、主人公が彼女に「守ってあげたい」と言っていたのが、NG行動として取り上げられていました。「守るって、なにから? どうやって? 守るって、なに?」と聞かれて、答えられなかった主人公も悪い部分はありますが、かつては胸キュンとして使われていたワードが、総スカンを食らう対象になっているのが面白いですよね。

恋人やパートナーとの関係性は人によってさまざま。長年一緒にいても、カップル感が続いている2人もいれば、友達のようにフランクな関係の2人もいます。ただ、守ってもらいたい(or 守ってあげたい)タイプか? それとも、支え合いたいタイプか? ここの価値観だけは一致していないと、後々しんどくなりそう。

ちなみに、『虎に翼』のヒロイン・寅子(伊藤沙莉)は、典型的な支え合いたいタイプですよね。『こっち向いてよ向井くん』の世界線にいたとしても、「守ってあげたい? はて?」と疑問を呈していたと思います。

それなのに、花岡は明らかに守ってあげたいタイプなんですよ! 寅子が高等試験に合格したときも、「もしダメでも、もう一度挑戦するよう説得するつもりだった。俺がいるからって。そのころには、俺も一人前になっているだろうからさ!」とプロポーズまがいのことを言っていたし。

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そもそも、交際もしていないのに、こんなことを言うのはおかしくないか? というのは、ひとまず置いておいて……。世の中には、このような言葉をかけられて、キュンとする女と、意味が分からんと思う女の二種類が存在します。どっちが正しいとかはなく、価値観の問題。

もしも、寅子が男性に守ってもらいたいと思っているタイプだったら、「わたしのことを支えようとしてくれていたなんて……!」とときめいていたと思います。でも、寅子は意味が分からんと思うタイプなので、この言葉は刺さるどころが逆効果。お互い、もっとピースが合う相手がいるはずなんですよね。

 
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