結婚後、外出や仕事内容、また服装にまで細かく口を出す夫の束縛に悩む麻衣さん(仮名・37歳)。出産についても「帝王切開で産もう」と自己中心的な発言をするなど、束縛は産後さらに悪化し、離婚問題にも発展したそう。一時は友人家族との連絡すら制限され、家から出られない状況にまで陥ったと言いますが、異常とも思える夫婦関係を詳しく伺います。

夫に隠れて“婦人科に自費診療・現金払い”で通う妻...「絶対にバレたくない」その恐ろしい理由_img0
 
取材者プロフィール
 麻衣さん(仮名)37歳
職業:会社員
家族構成: 8つ年上の夫、6歳の男の子

前回記事
「男の目を引く服は、頭が悪い女が着るんだよ」VネックやタイトスカートはNG...妻の服に口出しする束縛夫の異常行動>>
 

 


「まさか、1人しか産まないつもり?」


妊娠時、無痛分娩を希望していた麻衣さんに対し「どうせ麻酔をするなら帝王切開にしよう」という衝撃の発言をした麻衣さんの夫。

その理由は、帝王切開のほうが産後の女性器へのダメージが少ないだろうという、性行為を念頭に置いた非常に自己中心的な発言でした。

「ある程度の束縛なら、私はさほど深刻に捉えていませんでしたが……この時ばかりは彼の思考に違和感を持ちました。

結局、帝王切開はそう簡単に希望できるものでもないためしませんでしたが、無痛分娩に対しても『子どもがかわいそうだ』『麻衣ちゃんはまだ母性がないんだね』などとチクチク嫌味を言われ続け、断念しました」

麻衣さんは結局、普通分娩で出産。産院はあまり乳児を預かってくれず、できるだけ母乳を勧める方針でした。そして夫は、まだ身体が回復せず、授乳で入院中から育児に悪戦苦闘していた妻に、さらに驚く発言をしたそう。

「『せっかく母親になったんだから、もっと幸せそうにできないの?』『そんな疲れた顔ばかりしてるのは母親らしくないよ、赤ちゃんが可哀想』など、夫はお見舞いに来るたびに一方的な理想の母親像を押し付けていた気がします。

でも思わず背筋がゾッとしたのは、『早く体力を戻さないとダメだよ。麻衣ちゃん、まさか1人しか産まないつもりじゃないでしょ?』と笑顔で言われたときでした……」

そして母になった麻衣さんに対し、夫の束縛はさらにエスカレートしていくのです。