【天皇陛下】お小さい頃からヴィオラのレッスンを
浩宮さまは学習院大学大学院に在学中に、英国に留学されました。ご留学中、学問への取り組みや学寮での友人と過ごす日常を基盤としながら、テニスや登山などのスポーツや旅行を楽しまれました。ふだんはブルーのセーターとジーンズにスニーカーを履いて自転車を乗り回されていたといいます。日本にいては到底味わえない自由を謳歌されたのです。
その中で、とくに浩宮さまの心に残ったのは、芸術とのふれあいでした。オペラやコンサートをさかんに鑑賞し、レコードを買い集めたといいます。とりわけ、ヴィオラを演奏される浩宮さまは、友人と室内楽を楽しまれたり、公演に参加するなど演奏家としても活動されました。
浩宮さまは、いつごろからヴィオラを弾かれるようになったのでしょう。
浩宮さまが音楽に関心を持たれるようになったのは、4~5歳のころでした。「おもうちゃま(お父さま、今の上皇陛下)と同じようにチェロを弾きたい」とおねだりされたといいます。
そのころ、東宮御所にはたえず音楽が流れていました。美智子さまがピアノを、明仁親王殿下(今の上皇陛下)がチェロをお弾きになっていたからです。でも、チェロは大きな楽器。子どもには難しいということで、バイオリンを習うことになりました。
その後16歳ごろになると、バッハ・コレギウム東京の濱田徳昭(のりてる)さんから、ヴィオラのレッスンを受けられるようになりました。のちのことになりますが、1980年に学習院大学卒業の際に東京・上野の東京文化会館で行われたバッハ・コレギウム東京・日本オラトリオ連盟の演奏会では、浩宮さまが首席ヴィオラでコンサートデビューされ、それ以後はヴィオラ奏者としての勉強を続けながら演奏活動も行っていらしたのです。
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