SNSをやめることは荒療治
ー実際SNSをやめてみてどうですか。
藤原:私的にはかなりいいです。調子がいいのでこのままもう少しSNSから離れた生活をするのかなと思っています。別に削除までしなくても更新せずに置いとけばいいのにとも思うんです。でもSNSから離れてあえて安静にしているときに、過去の投稿や発言を引っ張り出されて何か言われることもあるかもしれない。空き家は荒れる、という感覚がありました。だからSNSで楽しかった思い出を守るためにも、人目に晒しておくのをやめました。
更新してないっていうことにも意味が出てしまうそんな世界で、一回もう完全に、何に対しても無責任になりたかった。荒療治でしたが、それぐらい極端な方が効果があったように思います。
ーブルゾンちえみをやめるときのインタビューでは、何とかなる気がするっておっしゃっていましたよね。年数が経ってみて、実際どうですか? 見た感じ、すごくお元気そう!
藤原:確かに、元気じゃないと着ない服ですよね(笑)。でも、ずっとこうだったわけじゃないんですよ。一時期は無味無臭の服を着たりしていました。SNSをやめたぐらいのときは、透明人間になりたかった。今何をしてるか、どこにいるのか、日本にいるのか東京にいるのか外国にいるのか、だーれも今の私の現状を知らないんだって思うと、気持ちよくて。海外に行ったときの、誰も私のことを知らないんだ、何してもいいんだみたいな、のびのび感ってあるじゃないですか。あの感覚を、東京にいながら味わえた。
元気じゃないときももちろんありました。今は元気になってきてるときだと思います。それは多分、私の中で一旦全部を手放した荒療治が、ちょっと効いてるのかなと思っています。
ー断片的に入ってくる情報だと、俳優をされているとか、「登場コーディネーター」をされているとかお聞きするんですけど、実際は今は何をされているんですか。
藤原:仕事が来て、これだったら今の私の心身の状態でもできそうかな、という仕事を選んでやっています。来た仕事は全部やってみるという時期もあったのですが、無理をしても逆に迷惑をかけてしまうこともあったので。もちろん今の仕事のスタイルはバリバリやっている訳ではないので収入的にも不安はあります。でも、今無理して働くと、またポキッてなって、骨折を治すとこから始まって、振り出しに戻るから。急がば回れで、リハビリです。はたから見ると私の生活は夏休みのように映ると思うんですけど、自分にとって必要な時間だと思って大切に生きています。一生夏休みはできないってわかっているから、毎月どれぐらい使えばいいかなとか、きちんと計算して生きています。
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