元の世界に戻ることに感じる不安

藤原:私は今でもエンタメはすごく好きだし、エンタメに携わっていたいです。でも、仕事内容っていうよりも、そこで関わる人たちに対してのトラウマっていうか、意地悪な目で私を見るのかなとか、ずるさだったり、ビジネス臭漂いまくりだったり、いろんな忖度だったり、またそういう世界に踏み込むことに対して、うっとなってる自分がいます。自分に耐性ができているかわからないから、ちょっと行ってみて、まだだめだって思ったら、一旦また、夏休みにする。時代が変わるのか、私が変わるのか、どちらも同時に変わっていくのか。わからないけれど、今いろんなことが変わってるし、様子を見つつ、リハビリしつつ、という感じですね。

 

ー純粋に心が動くことだけをやるようになってきたんですね。

藤原:なんでも楽しそうだったらやりたいです。楽しいことじゃないと今は頑張れなくなっていて。前ほど嫌でも頑張れるっていう忍耐力がなくなっているんですね。でも私がそうするようにトレーニングした部分があります。当時はやっぱり嫌でも頑張りすぎていました。やれないっていうことが悔しかった。やれるかもしれないと思って挑戦していたから、ノーって言えなかったんです。今は、本当に嫌だったらノーって言う練習をずっとしています。

こういうことを言うと、甘えるんじゃない、世の中そんな楽しいことばっかりできないぞという声が聞こえてきます。でも、そういうことも私は十分やってきたんですよね。

ーもうやり尽くしてきたわけですね。

藤原:もし、まだ何も仕事をやったことなくて、楽しいことしかしませんって言う人がいたら、私も同じことを言うかも。でも、自分はもう十分やったので、今ぐらい楽しいって思うことをさせて欲しいっていう感じです。

ーブレイクした当時を振り返って、もっとこういうサポートがあればよかったなと思うことありますか。それとももう、万全の中でやれたなって思いますか。

藤原:誰がプロデュースするってなってもすごく難しかったと思います。誰も正解がわからなかった。私とwith Bは別のコンビだったので、ユニットとして売れることは事務所でも異例でしたし、3人の性格もザ・芸人という感じでもなかったので売り方もどうしていくのがいいかな、と考えたと思います。