猛暑の夏、ついついお手入れが面倒になって肌老化が一気に加速するような……そんな時はプロのテクニックから学ぶべし。今回。美容家の瀬戸口めぐみさんに教えてもらった、たるみ・くすみ悩みを解消する目からウロコの解決法。1分で顔印象が変わる、夏に差がつく試さなきゃソンのビューティハックです。
お話を聞いたのは……
老け見えする、くすみ・ごわつきをなくす方法は?
夏の暑さ対策、しっかりケアをしないとすぐに現れるくすみやごわつき。気温や湿度が高くなると汗や皮脂の分泌が増え、肌の表面についたたんぱく汚れも気になりますね。
Q:1日中肌がくすんでいるように感じるのですが、その原因は?
ここ数年は、肌ぐすみに悩む人が多くなりましたよね。女優さんも「しみのケアよりも透明感のある肌がほしい!」とエステに駆け込んでくる方も。特に夏は、汗や過剰な皮脂などによるたんぱく汚れやターンオーバーの乱れでうるおい力が低下し、肌がくすんできます。
ですが、お手入れ次第でくすみ悩みも解決できます。そのカギは「水分」と心得て。肌にどれだけ水分を蓄えられるかによって、肌状態も変わってきます。
また、肌のごわつきが気になる人は、毛穴の詰まりが生じている証拠。美容液やクリームなど肌に届けたい栄養も届けることができず、肌トラブルを招いているのです。まずは肌表面の不要なモノを取り除く、「肌の断捨離」をおこなうことが大切。そしてうるおいを溜め込む、“うるおい燃費”の良い肌を目指しましょう。(瀬戸口さん)
Q:お手入れしているのにくすみが消えないのはナゼ?
最近は過度なピーリングによって皮膚(表皮)が薄くなり、うるおいを溜められない人が増えています。良かれと思ってやっていたお手入れが逆効果になっているケース。また、「保湿ケアをしているのに乾燥する」赤ぐすみの人は、肌が炎症を起こしているサインでもあるので要注意を。(瀬戸口さん)
「季節の変わり目に強い肌」になる角質ケアとは?
この時期は何かと肌トラブルに悩む時期ですよね。汗をかいた後にかゆみが生じる人は、是非、週に1〜2回の角質ケアを取り入れてみてください。くすみやごわつきの原因となる古い角質をからめ取り、なめらかな肌に導きます。角質ケアは「溜まったらお手入れする」ではなく、定期的におこなうのがベター。季節の変わり目でもトラブルに負けない、強い肌を育んでいきましょう。(瀬戸口さん)
正しい角質ケアのポイントは、2つ。
① ゴマージュの使用回数を守ること。週に1回または2回程度にし、肌を育むことも忘れずに
② 肌にやさしいマイルドなスクラブ剤に切り替えること
使用したアイテムはコチラ!
洗顔後に使う肌にやさしいゴマージュ。美容液成分94%配合で、乾燥や毛穴対策にもおすすめ。「乾燥肌の方でも使用できるように、国産のこんにゃくスクラブを使用しました。くるくると円を描くように顔全体をマッサージします」(瀬戸口さん)
使用量は、顔全体で1センチ程度。「デコルテまで広範囲に使用する際は適量(さくらんぼ粒大)に取り出し、額・両頬・鼻・あごに5点置きします」(瀬戸口さん)
あご・Tゾーン・額に向かってクルクルと円を描きながらなじませて。「特に汗などの汚れが溜まりやすいあご先や皮脂詰まりが起きやすいTゾーンはしっかりとおこないましょう」(瀬戸口さん)
\美容エディター長谷川が、早速、試してみました!/
カラフルな見た目に、お手入れ度爆上がりのソフトゴマージュ。ゴリゴリ系ではない、ソフトなテクスチャーの正体は、国産こんにゃく由来のマンナン原料だとか。最初はもの足りなさを感じていたけど、今ではこのソフトな感触がやみつきに(笑)。
今は週2ペースでせっせとお手入れ中。「これからの季節は、首・デコルテまで範囲を広めてケアしてください」と瀬戸口さんからのアドバイス、もちろん実行しています。
エステでもおこなっているテクニックで、夏を乗り切るための先手ケア。エイジング悩みもまとめてケアできるとあって、今から取り入れたいですね。ぜひ、お試しを!
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瀬戸口めぐみさん/美容家
自然派化粧品ブランドで28年間ブランドディレクターを務める傍ら、エステティシャンとしても活躍し、2024年スキンケアブランド「MEM」を主宰。2022年11月にリリースしたセルフマッサージメソッド『老化筋ほぐし』(小学館)では、述べ1万人以上の施術を経て独自で開発した「手美容」メソッドを余す所なく紹介している。