こんにちは、エディターの昼田です。

人生を詰まらせているモノ。私が特に捨てて欲しいと強調したいのは、これに該当するものです。何もかも手放せと言っているわけじゃないんです。人生が変化していく人は確実にここに手をつけた方です。

特徴を言うと

使ってないのに、持っていないと困ると思っているもの

持っていたってなんの害もない。持っていたっていいじゃないですか、と思うかもしれません。でもご自身の人生にストッパーをかけている思考を視覚化したのがこれ。限りある人生の中でいち早く手放せたなら、その後の人生は違う展開になることでしょう。

成功率100%の「モノの手放し方」。捨てられない自分のまま、段階的に進めばいいだけ!【エディター昼田祥子】_img0
ワンピース/ミラオーウェン サンダル/ZARA 眼鏡/モスコット

ですから私の周りの人、大切な友人には、ついお節介と分かりつつも「それ捨てましょうよ! 」と圧をかけてしまうんですよ(笑)。

でもね、人はそんなに簡単にスルッとモノを手放せないのも知っています。私だって1000枚に踏ん切りをつけるのにどれほど葛藤したか。大切なことは自分に優しく、一歩ずつ進めばいいんですよ。いきなりゴミ箱に捨てようとするから難しいのであって、段階的に進めていく方法があります。最初は「絶対捨てられない! 」という心境だったところを、「捨ててもいいかも」→「捨てられそうかも」→「捨てられた! 」という感じで、少しずつ自分を変化させていくのです。
 

 


今日お話するのは、友人である「SENN」ディレクターの吉岡さんの場合。仕事部屋にあった大切な思い出の本を実際に手放すまでをレポートします。
このやり方はあらゆるモノで応用できますので、ぜひご自身でも試してみてくださいね。

成功率100%の「モノの手放し方」。捨てられない自分のまま、段階的に進めばいいだけ!【エディター昼田祥子】_img1
吉岡さん(右)とは「Voicy」にて毎朝8:15〜「手放すラジオ」を生放送で一緒にやっています。

やり方は簡単。

手放したい対象物(今回の場合は、本)を、玄関に移動する。

それだけです。捨てなくてもいい、ただ移動するだけでいいんです。モノがあった場所の景色を変え、玄関のようにあると邪魔に感じる場所に置くのがポイントです。すると思考に変化が起き、最終的に持ち主本人が「捨てる決意」をする瞬間が自然と訪れます。そう、無理のない感じで不思議と「あ、もういいかな」となるんです。

成功率100%の「モノの手放し方」。捨てられない自分のまま、段階的に進めばいいだけ!【エディター昼田祥子】_img2
 

私が手放すべき! と進言したのは、吉岡さんにとってものすごく思い入れが強かったこちらの『広告批評』。「浪人時代の2000年〜2001年ごろに、とにかくインプットしまくっていて、自分の原点を作った本です」。

「最近、読み返したりしてます?」
「全くないですね……」
「それはもう絶対手放した方がいいやつです! 」

自己成長のために読んだ本は自分の一部と化し、捨てるという発想すら湧いてこないケースがほとんど。持っていると安心。けれど必要なものは吸収されています。本は仕事面と繋がっていることが多く、それらを手放すことでステップアップしたり、望む方向へと人生が花開いていった方を何人も知っています。だからつい背中を押したくなるんですよ(笑)。

成功率100%の「モノの手放し方」。捨てられない自分のまま、段階的に進めばいいだけ!【エディター昼田祥子】_img3
 

まずは、手放せない本たちを玄関に移動させた吉岡さん。そのあと心境にどんな変化があったでしょうか。

「それなりにスペースをとっていたモノがなくなると、戻したいという気が起きませんでした。玄関にあるとすごく目につくので、最初は、捨てた方がいいんだろうけど捨てるのかな、でも大切なお守りみたいなものだしなぁと。置いてあるのでたまに読んだりしていると、だんだん普通のモノに見えてきたんですよ。距離ができたんでしょうね。10年ぶりに本を開いて改めて思ったのが、大切に思っていることはちゃんと自分の中に入っているなと。ある日、ふと今日は資源回収の日だと気がついて、あっさりと手放したんですよ」

思った通りの展開(笑)!

解説しますと


元あった場所の景色が変わることで、元に戻したくなくなる

玄関にあると手放せないモノが別物に見えてくる

玄関も近いし、手放そうと決意する

この流れです。いきなり手放せないからこそ段階的に思考を変えていくのです。
玄関に移動してもらった意味ですが、人が毎日通る場所にあると、正直邪魔なんですよ(笑)。なのでどうにかしなきゃと自分に少しプレッシャーがかかると思います。