変化はゆっくりと、でも着実に
ご主人がショック状態から脱したかな……と思うようになったら、改めて落ち着いて話を聞いてもらいましょう。
お母さんの長い介護を終えて、子どもたちも成長し、家族関係は新しい段階に入っているのだという現実を、なんとか理解してもらいたいですよね。ケアラーとしての実務を担当していないにも関わらず、「お父さんの気持ち」とか「デリカシー」を言い募られるのも、ユウリさんにとっては心外でしょう。「自分もお義姉さんも、必死でケアをしてきた。そこをあなたにもちゃんと理解し、感謝してほしい」と冷静に主張するときが来たと思います。
とはいえ、一度の話し合いでそれぞれが納得するというのも難しそうです。ユウリさんにはユウリさんの言い分があるし、ご主人にもきっとある。そして義父さんや義兄一家にも、希望や思いがあるでしょう。
ポイントは、「変化はあせらず、ゆっくりと」だと思います。
盆暮れに親族で集まるならわしも、いきなり全部やめるというのは、もしかしたらちょっと強引かも。元旦のランチだけ集まってみんなでおしゃべりし、夕方には解散。おせちもとりあえずはデパートのものやお取り寄せにチャレンジしてみて、徐々に「もういいかな」となったらやめてみるとか。ランチだって、豪勢な料理をする必要はなくて、美味しいテイクアウトを相談して頼むというのもいいですよね。
「あなたの家族を軽視するつもりはない。ただ、偏った負担をなんとかしてほしい」
そんなユウリさんの思いが、ご家族に伝わりますように。お義母さんの介護という難局を乗り切って見せたユウリさんですから、きっとうまくいくはずです。
【漫画で解説】義母の介護を終えた50歳妻へ、ワンマン夫が浴びせた暴言とは?
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作画/Sumi
構成/山本理沙
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