ベンは2000年代初期にもJ.Loの『Jennifer from the Block』のMVに出演し、のちにこのとき出演を「悔やんでいる」と語っていたのですよねぇ。ふたりが共演した映画『ジッリ』も大コケ。そんな痛い経験から、ふたりが仕事のパートナーとしては相応しくない、むしろお互いの足を引っ張り合う存在だとわかっていたはずなのに。ベンを毎回プライベートだけでなく仕事にも付き合わせようとするJ.Lo。なぜ学習しないのか。

それは彼女が50代となりバツ3になってもなお、愛に夢を見ていたからだと思うのです。

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写真:AP/アフロ

2022年に結婚したとき、J.Loはファンに向けてのニュースレターでこう言っていました。

「私たちはついにやりました。愛は美しい。愛は親切。そしてそれが転じて、愛とは忍耐強いものなのです。そこには20年の忍耐がありました」

Apple Musicのインタビューでは、こんなセリフも。

「17年前の失恋は人生の中で最も辛い経験でした。だけど約20年後、それはハッピーエンディングを迎えたのです。これはハリウッドでは今まで起こり得なかった結末です。現実には起こりっこないから誰も信じない、だから書くのをやめておこう、と思うようなね」

いやいや、夢見すぎというか、自分たちの関係を美化しすぎ? と思ってしまうような発言。しかもここまでの人生で元配偶者をはじめたくさんの人たちと関わってきたのだから、そんなこと思っていても、大っぴらにせずに自分ひとりの胸にしまっとけばいいのに……。
 

 


というのも、彼女はベンと復縁する直前まで付き合っていたアレックス・ロドリゲスのときにも散々「ソウルパートナーにようやく出会えた」発言をしていたのですね。こういうセリフは結婚生活が20年くらい続いてから口にした方が、説得力があるのでは。

いくつになってもピュアな感受性を持ち合わせているのは素敵だけれど、もう少し時間をかけて慎重になれないものなのか。ちょっと頭の中がお花畑すぎやしませんか。まあそんな少女性も、J.Loの魅力なのかもしれませんが。

そんなJ.Loを見ていて思い出すのは、劇場版「セックス・アンド・ザ・シティ」で、結婚した主人公キャリーがテレビを観てダラダラしている夫のビッグに失望し、「私たちの生活はキラキラしてなきゃダメなの!」と文句を言い出すシーン。恐らくJ.Loもその道の者。プライベートでも常にヒロインでイケてないと嫌なんじゃないかしら。だからきっと、結婚は向いてない。結婚って、スペシャルなイベントじゃなくて地味な日常の連続ですからね。