「港区女子」とは?
さて、私が港区女子かどうかはさておき。ミーハー気質ゆえか、幸い「港区っぽい」知人友人は昔から周りにたくさんいるためコンテンツ作りのネタには困りませんでした。
「面白い港区ネタがあるから聞いて」と、ありがたいことに今でも「小説より奇なり」なネタは続々と舞い込んできます。
ちなみに、そもそも港区女子とは? という議論がよく上がりますが、当初港区女子とは、港区でしたたかに要領よく遊んでいる若い女子、くらいな意味合いだったと私は記憶しています。
しかしあまりに強すぎるパワーワードゆえなのか、港区女子という言葉は世間に浸透するにつれ勝手に一人歩きを始め、パパ活や接客業などのニュアンスも含んだり、今となっては人によって実に様々な意味合いを持っているよう。
私の目に入る港区女子コンテンツも、男性から大金を貢がせる大変な悪女だったり、とんでもなく性格が悪い美女とか、もはやコメディアン並のネタに振り切っていたりで非常に面白い。
結局、何だかんだで私は、港区が大好きなよう。
単純に都心で便利だし、おいしいレストランや商業施設もたくさんあります。ついでに子どもが遊べる公園や施設も多く子育てもしやすい。
何よりやっぱり人が面白い。
仕事で成功していたり、何かしらで財を成したり有名になったり、常人離れした美貌や才能を持っていたり、教科書に出てくるレベルの家柄だったり。少しぶっ飛んだ人も、香ばしい人もたくさんいる。キャラが濃いめの人が多いから、強いコンテンツになり得るゴシップやドラマが港区のあちこちで起きているんだと思います。
しかし少々気になるのが、「港区女子」という存在への世間の反応。
面白がる人、わかるわかる! いるいる〜。なんて共感や興味を集める一方で、一定数、港区女子という存在に不快感を覚える人の話も耳に入ります。
「港区女子が嫌い」という人は、おそらく彼女たちのイメージが主に「男性に媚びる/男性を利用して、身の丈以上の生活をしている」というものだからではないかと想像しています。(港区女子が全員そうでは絶対にありません)
女を武器に何かを得ようとする女性に嫌悪感を抱く人が一定数いることは個人の自由だと思うのですが、たまにやたらと批判的な意見を聞いたりSNSで目にしたりすると、港区好きとしてはちょっとモヤる。
フェミニズムやルッキズム的観点からしても、たしかに彼女たちの中にはツッコミどころの多いライフスタイルを送っているように見える女性もいるのかもしれません。
でも、小説やエッセイを書くべく多くの港区女子たちに取材し、真剣にその存在を深掘っている私からすると、皆それぞれ人間らしい葛藤や悩みも抱えているし、事情があったりする。置かれた場所で必死に咲いた結果、その努力よりも欲深い港区女子というイメージを強く持たれてしまう人もいる。
だから、あまり内情を知らずに港区女子という存在を毛嫌いする発言を目の当たりにすると、私個人的には「それは一方的なイメージが先行した偏見なのでは」思うこともあるのです。
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