初めて本気でぶつかり合った日


――2nd Digital Single『First Light』が9月27日に配信リリース。さらに、11月11日にはデビューショーケースも決定しています。こうしてスポットライトが当たる場所に辿り着くまでに、いろんな壁を乗り越えてきたと思うんですね。ぜひそんなお話を聞かせていただけますか。

幸輝 やっぱりアレじゃない? 1回あったやん?

優斗 ああ、颯くんとのアレね(笑)。

 ええよ。しゃべって(笑)。

幸輝 まだWILD BLUEという名前も決まっていない時期で。最後にメンバー入りしたのが陽向なんですけど、そのときはまだ陽向も合流していなくて。

 僕が入ってちょっとしてから、ぐらいのタイミングじゃなかった?

優斗 うん。あることについて僕と颯くんの考え方が合わなくて。それはどっちがいい悪いとかじゃなく、本当に価値観の違いなんですけど。僕も正直あんまり自分の感情を表に出すのが得意じゃないし、人に相談するのも苦手だったから、思うことはあるけど言い出せずに自分で抱えてたんですね。そしたら、颯くんのほうから「1回、ちゃんと話そう」って声をかけてくれて。

 僕自身も、遠慮したりされたりするのがちょっとやりづらかったんですね。ここから一緒にやっていく仲間なんやから、腹割って話せたほうがいいじゃないですか。嫌な感覚を抱えたままお互いズルズルいくのは絶対あかんなと思って。病気と一緒です。何事も早めが肝心ということで、話そっかって。

幸輝 それで、ちょうど今取材していただいているこのレッスンルームで4人で話したんです。

優斗 まず颯くんから「俺はこんなふうに考えてて」って自分の想いを話してくれて。そこから僕も感情がどんどんあふれてきてしまって。正直、自分でも何を言ってるのかわからないくらいグチャグチャになってたけど、思ってることを全部吐き出せた。

幸輝 やっぱりみんな不安だったと思うんですよね。練習はしているものの、これからどうなるのかはまだ全然わからなくて。だから、焦りもするし。

優斗 あそこで気持ちをぶつけられたことで、僕自身、変わることができた。あの時間は忘れられないですね。

幸輝 あの時間があってほんまに良かったなって思う。合流して間もなくて、みんなまだ相手がどういう人かわからん状態で、あそこまで本音で話せることってなかなかないと思うし。

山下幸輝「僕らの良さは1人じゃできないことが5人ならできること」推しを見つけたい人に新ボーイズグループ・WILD BLUEをおすすめしたいワケ_img0
 

山下 幸輝 Co-ki Yamashita
2001年11月7日生まれ。身長170cm、B型 趣味:音楽鑑賞、読書、サイクリング、アクセサリー作成、レコード堀り、ファッションコーディネート、スケボー 特技:ダンス

直弥 僕はその場にいながら、めっちゃ熱いなと思いました。摩擦って悪いことのように受け取られることがあるけど、僕は摩擦がなくなったグループはダメなんじゃないかと思っていて。グループとしてより良い方向に行くためには、いい摩擦でも悪い摩擦でも、ちゃんと起こしていかないと。だから、あのとき、僕らなら絶対熱いグループになれるって思いました。

 

優斗 そこから陽向も合流して。僕らの間で定期的に意見交換し合う場を設けてるんですけど、そういうことができてるのも、あの時間があったからだと思う。

直弥 一緒におったら自然と話し合いが始まるしね。僕らの強みは、ちゃんとお互いのいいところも悪いところも言い合えること。それは本当にいいことだなと思っています。