「ママ友も、無理して付き合うくらいなら距離を取っていい」“働き方を変える母親が6割”障害児育児のリアルと、先輩ママからのアドバイス_img0
 

発達が気になる子を育てていると、保護者は様々な悩みを抱え、葛藤します。時には我が子の障害を受け入れられないこともあるでしょう。それは自然なことだと話すのは、自身も発達障害(自閉スペクトラム症&ADHD)がある小学校6年生を子育て中の、モンテッソーリ教師・りっきーさん。今回は、著書『感覚統合✕モンテッソーリの視点で伸びる! 発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』から、発達が気になる子を育てる中で保護者が直面する問題や悩みについて、その実情とりっきーさん流の不安の乗り越え方を教えてもらいました。


第1回「「うちの子、小学校でやっていける?」発達が気になる子の就学準備は早めが肝心!先輩ママが教える『家庭でできる練習3つ』」>>

第2回「「授業中、じっと座っていられない」発達が気になる小学生の悩みには理由がある!集中できる環境の作り方&サポートグッズ2選」>>
 

 


困っているのは子ども? それとも保護者?
 

我が家の長男に4歳2カ月でADHDの疑いと自閉スペクトラム症、軽度知的障害の診断がついた時、真っ先に心に浮かんだのは18歳のタイミングで自立できるかということ。「18歳になった時に、一人暮らしができるぐらい身の回りのことができるようになっていたらいいな」と目標を立ててやってきました。


もちろん、どの程度の自立を目指すかは、一人ひとりの発達や取り巻く環境によって違いますが、私自身が意識しているのは、「現在地からの目標設定とあわせて、俯瞰して将来の目標から逆算してみる」ということです。目先の課題ばかりを見てしまうと、できないことがありすぎて焦りが募ってしまいます。だけど俯瞰することで、「今できなくても大人になった時にはできるかも」とトゲトゲした気持ちを和らげることができました。

そして、悩みに囚われそうな時には、「子ども本人が困っているのか」それとも「周りの大人(保護者や先生)が困っているのか」という視点も大事。

「ママ友も、無理して付き合うくらいなら距離を取っていい」“働き方を変える母親が6割”障害児育児のリアルと、先輩ママからのアドバイス_img1
 

周囲に危険が及ぶようなことは避けなければなりませんが、子ども自身が困っていないのであれば、あまり踏み込まずに、特に思春期以降は見守ることも大事なのかもしれません。困りごとに直面するとつい手出ししたくなりますが、本人が気づいて解決しようとするタイミングを待つのもいいと思います。