内閉鎖筋のこり由来の不調かを知る、セルフチェック法


下腹部の不快感といっても、鈍痛や残尿感などさまざまな症状がありますが、自分で内閉鎖筋のこりを疑うポイントはあるのでしょうか? 安倍先生にセルフチェックの方法について教えてもらいました。
 


“内閉鎖筋のこり”セルフチェック□デスクワークをしていると、夕方になるほど下腹部・陰部の不快感が強くなる
□下腹部の痛みの原因がわからない
□残尿感や頻尿が気になる
□座ったときに、骨盤横のポコっとした骨の内側をさすると痛みがある
□骨盤の横のお尻側を押すと痛みがある
 


「同じ痛みがずっと続くのではなく、疲れたときや夕方になるほど下腹部の痛みが増したり、トイレに行きたくなる。また、座り仕事がある日とない日で症状の強さが変わる場合は、内閉鎖筋のこりを疑うポイントになります」

 

内閉鎖筋のこりだとわかった場合には、どういう治療を受けるのでしょうか?

「まずは内閉鎖筋に負担をかけない生活習慣の指導とセルフケアのアドバイスをしますが、これだけで改善する方が多いです。こりがひどい場合は、腟から指を入れて、内閉鎖筋のこりをほぐす筋膜リリースをしていきます。片側5分程度で、両側の方もいらっしゃいます。1回の施術で尿が出やすくなる方もいます。

同時並行で理学療法士がリハビリ指導で内閉鎖筋に負荷のかからない座り姿勢、動き方に正していきます。マッサージとトレーニングで、早い方は2ヵ月ほどで痛みがとれ、半年以上でも効果が出ない場合は、体のクセでまたもとに戻ってしまうので、定期的な通院が必要になります。または、磁気刺激療法などの選択肢もあります」