エシカルな暮らしの第一歩は、「普通であたり前」を見直すことから
「環境にやさしくエシカルに暮らす」そんなふうに聞くと、途端に難しく、そして面倒くさそうに感じてしまいます。ですが、はじめの一歩を「えいやっ!」と歩みはじめると、そこには素晴らしい景色が広がっていて、まいにちが愉しくなってくる。それが私のすすめる「ゆるっとエシカルライフ」です。
そんなゆるエシカルライフは、まず、日常のあたり前をじっくりと見直すことから。例えば食事の時には、器に食材を入れて食卓に並べるのがあたり前です。食事をして、食材が余ったらラップを掛けて冷蔵庫に保存しておく。これが「普通であたり前」ではないでしょうか? でも、少し考えてみてください。残りものの上からラップを掛けるとなると、ラップが1枚消費されます。ラップを使わず余った食材を器から保存容器に移すとなると、器を洗うために水を使うことになります。だったら、その器をはじめから保存容器にするのはいかがでしょう? 多めに作ったおかずなどは保存容器に入れて食卓に並べると、ラップと水を無駄にせずにすみます。保存容器だけで味気なさを感じる場合は、多めに作ったものは保存容器に。一度で食べ切れるものは大好きな器に。など、メリハリを持たせると、食卓にリズムも生まれます。
エシカルな暮らしはこんなふうに、今までの「普通であたり前」を見直すことから。例えば、私が愛用している保存容器の1つにドイツのWECK社のものがあります。イチゴがトレードマークのこの保存容器は本当にたくさんの種類があり、眺めているだけでもウキウキするのですが、使いやすさは1900年創業というその長い歴史でお墨付き。シリコンと留め金でパチン! と密閉できるのもプラスチックフリーで魅力的ですし、丈夫で割れにくい点から、子どもたちが小さな頃からコップとしても使っています。100円ショップで手に入れた小さなWECKは、お弁当の仕切りとして使うと、使い捨てのゴミもプラスチックフリーも叶って一石二鳥。手作りのクリーム入れとしても愛用しています。「保存容器」として捉えてしまうと、食品を保存することのみに焦点を合わせてしまいがちですが「ガラスの入れもの」と捉えて考えると、その活用の幅は大きく広がることも。
名前やカテゴリはわかりやすくて便利ですが、ついついモノの見方を狭めてしまいます。どんなものもまずは専用という枠をとっぱらって眺めていると、エシカルな使い道が見えてきます。ぜひ、日常のあたり前をもう一度見直してみることからはじめてみてくださいね!
WECKの保存容器をお弁当の仕切りに
100円ショップで売っているWECKの小さな保存容器をお弁当の仕切りに使っています。紙のものは一度でゴミになりますし、シリコンのものはべたつきがなかなか取れなくて水も洗剤も多く使ってしまいます。ガラスなら、その両方をクリアにしてくれる、まさに一石二鳥アイテム。
手作りのクリームを入れて
スキンケアにも髪にも使えるクリームを手作りしています。そんな手作りにもWECKはおすすめ。煮沸消毒できる瓶だということと、保存期間があまり長くない手作りなので、少なめサイズがちょうどいい。佇まいも可愛くて、テーブルの上などに出していても嫌じゃないところも大好きです。手作りクリームは家族みんなが使うから、すぐになくなるんですけれどね……。
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