軽やかにはじめるさらし生活。ラップなしの暮らしを実現
エシカルな暮らしをハードルの高いものにしていることの1つが「エシカルな商品を購入しなければならない」と思っていることではないでしょうか? それこそ、実は難しい。まず、どこに売っているの? ちょっとお値段が……。そうなんです。普通のお店では、まだまだエシカルな商品って数が少ないですし、そもそも、何をどう買ったらいいのかもわかりません。そこで考えていただきたいのが「消耗品」のことです。
ここで言う消耗品とは「使って数分または数時間、一度きりでゴミ箱行きになるもの」のことを指します。おうちの中を見渡してみてください。意外に多いことに気づくはず。ラップ、キッチンペーパー、クッキングシート、お掃除シート、ティッシュペーパー、トイレのお掃除シートなどなど。とってもとっても便利なのですが、考えてみれば、これらがなかった時だって、台所仕事やお掃除は存在していたはず。これらのものが台頭して、どこでも買えるようになったのはここ数十年のことではないでしょうか?
そこで登場するのがさらしです。さらしは日本古来のもので、和装の時の長襦袢や下着、幼児の寝巻きなどに使われていたもの。本来は、漂白したもののことを指すのですが、我が家では未漂白のオーガニックさらしを愛用中。我が家では、保存容器とさらしのおかげで、ラップなし、キッチンペーパーなし、お掃除シートなしの暮らしを実現できています。
さらしは、お台所で使い終わったものをウェスや雑巾に。雑巾の後も、細かいところを拭いて、最後はコンポストに還る本当にすごいヤツ。面倒くさそう? いえいえ、コツさえ掴めればそんなことはありません。むしろ、大量のストックや買いものと決別できて軽やかに暮らせます。
さらしはすぐに使えるように準備しておく
何かをはじめるとき、ついつい先送りにしてしまうのは「面倒くさい」という気持ちから。だからこそ、いつでも使いはじめられるように、面倒くさいことをはじめるまでの物理的な距離を縮めるのが、1番の方法です。
step 1
まずはハサミで使いたい大きさのところに、切り込みをちょこっと入れます。
step 2
手で裂きます。手で裂いたほうが布がほつれません。
step 3
用途に合わせて、大小いろいろあるほうが使いやすいです。
step 4
使う前に5~10分程度、煮沸消毒します。使ったあともきれいに洗ってからこれをまいにち繰り返します。汚れがひどい時は、「食べられる重曹」と呼んでいる食品基準の重曹で煮沸消毒することも。
step 5
すぐに水で冷やします。あとは絞って干すだけです。
冷凍のおむすびはさらしに包む
食品の冷凍はあまりしないのですが、たまにおむすびやパンを冷凍します。しっかりと煮沸消毒した濡れたさらしでおむすびを包み、ガラスの保存容器で冷凍。こうすると、ラップを使わずにすんで、解凍の際には、蒸籠にそのまま入れることができます。
コーヒーもペーパーレスでおいしく
コーヒードリップ用のフィルターはさらしで代用しています。布目の細かさがコーヒーにちょうどよくおいしくいれることができますよ。これはフォロワーさんに教えてもらいました!
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