2017.3.30

【着物始め5】
入学式、着物をまとう幸せと着崩れの現実を胸に

忘れていた着付けの予約

 入学式ですから、小学校の近くにある美容室はことごとく断られました。みなさん計画的、さすがです……。でも粘って何軒か連絡し、やっと予約が取れました。
「では当日6時45分にはいらっしゃってください。前日までに着物とその他一式を持ち込んでくださいね」
 はい。それまでに髪もお化粧も済ませるってことですよね? 自宅から車で約20分の場所です。5時前に起きれば間に合うかな。しかも前日までに一度行かいとなのね……。

入学式当日、誰よりも早起きをして準備スタート。

 当日、誰よりも先に起床。髪がなかなかまとまらず、泣きそうになりながらも最後はハードスプレーでがっちり固めて誤魔化しました。そして誰も起きてこないうちに美容室へ。重ね襟を用意していたのですが、「主役はお子さんだから、重ね襟をしないで控えめに着た方がいいわよ」とアドバイスをいただいたので、その通りにしました。
「素敵な相良刺繍ね」と着付けの方がおっしゃってくださり、とても嬉しかったです。

着物の地に溶け込むような相良刺繍で施された蝶々の色合いがとても気に入っています
入学式はどちらを着ようか迷いましたが、結局黄色の付け下げにしました


 着付けが終わって家に戻ると誰も起きていませんでした。そう、まだまだ時間に余裕があります。私だけが準備万端。あらかじめ握っておいたおにぎりを朝ごはんに出し、娘の準備をし、なんとか無事に準備完了です。さらに夫が「黄色い着物なら」とネクタイを黄色にしていました。そして私に向かって一言。
「いいんじゃない?」
 お、嬉しいの? 私の着物姿、嬉しいの〜!?
 しかしさらなる一言。
「でも着物って、着るだけじゃダメだよ。表情や所作までができてこそだからね」
 ちょっとちょっと、言ってくれるじゃない。でも割と鋭いこと言っているのも確かです。

緊張して、そっと校門の外から覗く娘。ランドセルが体の半分くらいありますね。
 


 そして無事、入学式を迎えることができました。娘の晴れの日を和装でお祝いすることができてとても幸せでした。柔らかく淡い黄色は肌を明るく見せてくれたような気がします。着物を着ると、背筋がピンとなること、袖の袂がある分、手の動作が目立つので、ゆっくりとした所作の方が美しく見えることや、首の根っこまで見せるよう衣紋を抜くと、首がほっそりと見え、女性らしさが引き立つことなど、着物を着て実感したことがたくさんありました。

 着た時の動きにくさがあるゆえに、動作に気をつけなければなりません。それがまた和装の美しさに繋がるのかな、そんな気がしました。かなり強行突破で着物を選んだけれど、着物にしてよかった! 着物の素晴らしさを体感できてよかった!

写真を拡大して発覚。……見えてる

 が、その日が終わり、ゆっくり写真を見ているとびっくり。帯板が見えてる……。しかも最初から!

上の写真で気づきましたか?? ここまでアップにするとはっきりとピンクの帯板が見えていますね。気付いた時はかなりショックでした……

 頑張って朝早く着付けに行ったのに! いや、朝早かったからこそ着崩れたのかもしれません。しばらく写真を見ては深いため息……の毎日を送りました。

 

※ブログ上の着物に関する知識や見解は、一個人の意見であることをご了承ください。着物とは無縁の生活から着る楽しさを知ったこれまでのことを綴っていけたらと思っています。