着物家の伊藤仁美さん。レースの浴衣に男帯、メタリックなBaoBao ISSEY MIYAKEのクラッチバッグを合わせて。「帯も簡単ですし、涼しいし。これなら着付け3分ですよ」

「こんにちは。初めまして」

この柔らかく優しい声を聞き、振り返るよりも先に涼しげなレースの生地が視界に入りました。

風に揺れるほど軽やかな、ワンピースだな……。

それが初めてお会いする伊藤仁美さんでいらっしゃることがわかり、改めてお召しのものを拝見して驚きました。
私が目にしたレース、ワンピースではなく浴衣だったのです。

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夏休みのとある日のお昼、着物仲間の東谷彰子さんに、着物家の伊藤仁美さんとの会を設けていただきました。この日はスタイリストの工藤満美さんもご一緒です。


満美さんと先にレストランの席に座っていたところ、仁美さんがいらっしゃって声をかけてくださったというわけです。

建仁寺塔頭両足院に生まれ、和の歴史と文化に囲まれながら育った伊藤仁美さん。着物の世界に進み、婚礼のみならず舞芸妓さんの技術もお持ちです。京都祇園で着付けやスタイリング、商品企画などに携わったのち、現在は東京に拠点を移し活動されています。

浴衣は対丈なのでおはしよりを作ることもなく、男帯は巻いただけ。本当に簡単に着ることができるのだそう。後ろ姿からも匂い立つ美しさが漂います


この日の話題はもちろん着物のお話。仁美さんのお話に引き込まれつつ、私もビギナーながらにも存分に着物愛を語りました。

そして礼装は着物のマナーをしっかりと守りたいけれど、普段着物はもっと自由でいいし、もっともっと楽に着たいという結論に。

今日、仁美さんの浴衣姿をワンピースだと間違えたのは、あまりにも仁美さんが自由に、楽に、自分らしく着こなしていたから。それはまるで胸元が深く空いたVネックラインの、風通しのいいロングワンピースのようでした。

髪だって綺麗にまとめて結わなければ、なんて思ってしまうと着物を着ること自体が億劫になってしまうけれど、仁美さんは一つに結わいているだけなのに雰囲気のある美しい浴衣姿になっています。

スタイルがあるって美しいです。どんなことも。

まだまだですが、仁美さんのようにスタイルを見つけることができたらいいな。

仁美さんの浴衣姿を拝見し、着物ってやっぱり素敵!と愛を再確認。次回は着物で!?
「KNOCK CUCINA BUONA ITALIANA 恵比寿」にて。リーズナブルで美味しいパスタがいただけます。写真は日替わりの「フレッシュアイコのケッカソース冷製・ジェノベーゼ」

 


素敵な時間をありがとうございました!