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「コンドームは最低の避妊具⁉︎」驚きの避妊最新事情

今回は、昨年開催された、避妊のあり方を考える勉強会『THINK OF HININ』のイベントレポートをお届けします。

この日、登壇者から語られたのは、これまで当たり前と思い込んできた日本での避妊や中絶の方法が、いかに世界の常識から外れているかという衝撃の事実。

おそらく、これまでの人生で、コンドームという男性主導の避妊法に一度も不安を感じたことがない人は、いないのではないでしょうか? ところが海外には、女性が主体的に使用でき、もっと簡単・安全に、9割以上の避妊成功率を得られる避妊法がいくつもあるというのです。

医療者と当事者の声を聞き、日本の避妊のあり方を考えるイベントは大盛況。「日本の避妊法における現状と課題」の講演の他、スウェーデンなどの海外の避妊事情など、情報が盛りだくさん。

“避妊”や“中絶”と聞くと、つい10代、20代といった若い女性の問題とばかり捉えてしまいがちですが、実際には、40代の中絶は意外なほど多いそう。登壇者のひとりである産婦人科医の早乙女先生によれば、日本で1年間に中絶を経験する人の約半数は30歳以上。本来、40代前半の妊娠は決して珍しくありませんが、近年“卵子の老化”や“40代の不妊治療の難しさ”等がクローズアップされ過ぎた結果、「40代で妊娠なんて稀」と油断してしまうケースも少なくないようです。

いよいよ平成も終わろうというこの時代、「世界には普通にあるのに、日本にはないものだらけ」という現状は、見過ごせるものではありません。自分ごととして、さらには、子どもたちの未来を見守る責任ある立場として、ミモレ世代の私たちも、避妊についての知識や考え方をアップデートしていく必要がありそうです。


世界の“サードチョイス”に依存する日本。
いま、最先端の避妊事情とは?


今回の勉強会は、以前ミモレのインタビューにもご登場いただいた染矢明日香さんが、アフターピルのOTC(薬局での市販)化とアクセス改善を求めるオンライン署名キャンペーンをスタートさせたことに伴い開催されたもの。最初に登壇されたのは、この日、フランスで開かれた避妊と中絶の学会から帰国されたばかりという産婦人科医の早乙女智子先生。フランスから持ち帰った中絶器具を手に、人工妊娠中絶法の海外と日本での相違点についてのお話からスタートしました。

一般社団法人 性と健康を考える女性専門家の会代表理事、また公益財団 ルイ・パストゥール医学研究センター 文理融合型先端医科学研究室研究員であり、産婦人科医/セックスセラピストの早乙女智子先生。手にしているのは、吸引式中絶法に使用するMVA。避妊について「40代前半の妊娠は珍しくありません。妊娠を望まないなら、きちんと避妊してくださいね!」とのアドバイスも。

「海外で手術的な中絶をする場合、もっとも一般的な方法は、MVAを使った手動式真空吸引法です。海外では30年以上前から使用されている方法ですが、日本では数年前に導入され、最新式の中絶法と言われている状況。

しかし実は現在では、多くの先進国で行われている中絶法の主流は、薬を使用したもの。妊娠7週、または9週目までという制限はありますが、薬を服用することで、誰に身体を触られることもなく自宅で中絶できる時代なんです。日本ではいまだにスタンダードとされている掻爬法が、いかに野蛮な方法かわかるのではないでしょうか。」

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