1話無料公開つきでお届けしているコミック紹介連載。昨日までは3日連続で春ドラマ原作をご紹介しました。今日からは、まだ1巻が刊行されたばかりの “青田買い”すべきマンガを3作をご紹介します。

さまざまな事情で産みの親による養育が困難な子どもと養親のマッチング機関を舞台にした慎結先生の漫画『かぞくを編む』。「BE LOVE」で連載がスタートし、今年4月に1巻が発売になったばかり。

民間養子縁組あっせん機関「ひだまりの子」のケースワーカーとして働くひよりを主人公に、さまざまな家族・夫婦の形を描きます。

不妊治療や体外受精をしても子どもを授かることができなかったり、流産してしまったり……望んでいるのに子どもをもてなかった夫婦が養子を受け入れるまで、そして受け入れた後の葛藤、子どもを産めなかった女性の癒えない傷、ワンオペ育児の限界など、胸が苦しくなるようなシーンも。

特別養子縁組という仕組みがあることは知っていても、実際にどんなプロセスがあって、成立するまでケースワーカーがどんな仕事をしているのか、知る機会はあまりありません。

ひよりの重要な仕事の一つが「ひだまりの子」を訪れる夫婦との面談。何をもってその夫婦が養親にふさわしい、あるいはふさわしくないと判断するのか……新米・ひよりの成長を通してケースワーカーがどんな視点で夫婦を見るのかを知ることができます。

2話目に、縁組後の家庭にひよりが家庭訪問をし、母親の異変に気づくシーンがあるのですが、月1のレポートや家庭訪問などのアフターケアもあることを初めて知り、その繊細で長期にわたる仕事内容に驚きました。

“お仕事ドラマ”として読むこともできますし、新しい家族のあり方を描くドキュメンタリー要素も。

辛い現実も突きつけられますが、慎結先生の絵も美しいので漫画は久しく読んでないという方にも入りやすいと思います。

この記事の最後に1話無料公開いたします。

特別養子縁組のマッチング。養親に“ふさわしい夫婦”とは?『かぞくを編む』【1話無料公開つき】_img1
 

『かぞくを編む』

著者  慎結 講談社

様々な理由から、産みの親と一緒に暮らせない子どもの幸せのため、子どもと養親のマッチング、産みの親のフォローと日々奮闘している、あっせん機関「ひだまりの子」の若手ワーカー・須田ひより。ある日、熱意ある養親希望者・黒沢夫妻の面談に立ち合うことに。「かぞく」の形を問いかける、人間ドラマ!


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