1、2巻が刊行されたばかりの “青田買い”すべきマンガを3日連続でご紹介しています。2日目の今日は、「モーニング」で連載中、日暮キノコ先生の『個人差あります』。こちら社内のおすすめで読み始め、私が今一番続きを楽しみにしているマンガなのです!
主人公は32歳のサラリーマン磯森晶。結婚5年目の妻とは会話が減り、関係が冷え気味。ある日、急な脳出血で病院に運ばれ、一命をとりとめるも、なんと体が「女」になっていて……というお話です。
「女体化」というと、成人コミックや同人誌のエロ漫画などをイメージしてしまいますが、『個人差あります』はいたって真面目な社会派漫画です。ご安心ください! でも女になった晶のおっぱいが大きくてちょっと羨ましい(笑)。
男性として働いていた時にはなかった差別やセクハラを体験し、男女の見えない壁を実感していく晶。
一方、2歳年上の妻・苑子は、即座に「女として生きるための対処法」を文章にまとめ、一緒に服を買いに行き……と、女の先輩ぶりを発揮。
1巻に「テーブルの上を散らかすな。フリマかよ!」と苑子が晶にキレるシーンがあるのですが、男なら言ってもしょうがないと思っていたけれど、「女同士ならわかってもらえる気がするのかな」という苑子にすごく共感しました。
我が家も、夫が脱いだ靴下や外したコンタクトが床に落ちていてちょっとぉと思うこともあるのですが、半ば諦めている……。女同士の共同生活なら、感覚も共有しながら快適に過ごせて、買い物も一緒に楽しめて、実は最高かもしれない、なんて思っちゃいました。
同士となった晶と苑子、夫婦の仲が深まるかと思いきや、晶の会社の先輩・雪平へ特別な感情が芽生えて……これはBL? 心も女になるものなの? 続きが気になります!
記事の最後に1話無料公開いたします。
『個人差あります』
著者 日暮 キノコ 講談社
どこにでもいるような、何の変哲もない、ただの夫婦のはずだった。ある日、夫に「異変」が起こるまでは……。家族をテーマに次々と作品を発表してきた日暮キノコが挑むのは、夫婦の中の「男と女」。空前絶後の衝撃作。
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