ホルモン周期によって、女性の体は様々に変動するもの。それが異常なのか、問題のないものなのか、見極めが難しいところです。女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニックを目指し、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている『成城松村クリニック』の松村圭子院長は、「マイパターン」を把握しておくことが大事になってくる、と解説してくれました。

 

mckeeさんからの質問

Q. 急におりものの量が増えました。
これってよくあることですか!?

 

現在33歳ですが、昨年よりおりものの量が増え、生理前後の1週間はおりものシートを付けないと下着を汚してしまう程です。これは通常のことなのでしょうか?(33歳)


特別ゲスト 松村圭子先生の回答

A. 「急に増えた」ということは、規則性を外れたということ。
きちんと病院で診てもらってください。


これは、早急に病院でみてもらってください。おりものが増える病気には、カンジダ、細菌性腟症、クラミジア、淋菌感染症、トリコモナスなど、いろいろあります。症状をお聞きした限りでは、何か発症している可能性も否定できませんから。

 

おりものの量は、個人差が大きいもの。ですが誰しも、生理周期によって変動する“マイパターン”というものがあるものです。たとえば排卵の頃は卵の白身のようなおりものになるとか、生理前になると量が増えるとか。そういう規則的な変動があるのは普通ですが、その“マイパターン”と違う状態が起こったときは注意が必要です。mckeeさんの場合、「急に量が増えた」とおっしゃっていますから、少なくとも今までのマイパターンとは違うことが起こっているということですよね。それならば、このお悩み相談の場で解決できることではありませんから、できるだけ早く、きちんと婦人科で診てもらうようにされてください。

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 取材・文/山本奈緒子

 

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