厳選節約術その1 ラテ・マネーを抑える


節約を始める前のウィークデイ、私は頻繁に、近くのコーヒーショップでコーヒーをテイクアウトし、職場で飲んでいました。商品にもよると思いますが、平均して400円はかかっていたと思います。これを、ブルックスのドリップバッグコーヒーに置き換えてみたのです。

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ドリップバッグコーヒーの値段は一個約20円ですから、

( 400円 – 20円 ) × 就業日数20日 = 7600円

と、なんと月に7600円もの節約ができたのです! 年間にすれば、9万1200円の節約です。

このような毎日飲むコーヒーに例えられる「毎日なにげなく使ってしまうお金」のことを、アメリカの資産アドバイザー、デヴィッド・バック氏は「ラテ・マネー」と名付けています。少額だと大した影響がないと感じがちですが、月額や年額の累積額を計算すると驚くことがあります。

累積額を計算し、「後悔したらラテ・マネー」、「後悔がなければ、自分にとっては必要な支出なのだ」と考えることもできますね。

お金は、長期と、短期、両方の視点が大切です。

例えば老後資金のためにあと1000万円多く貯蓄を!といわれると恐ろしい感じがしますが、30年間の月額に直すと毎月2万7000円程度の貯蓄となり、意外とできそうだと感じるかもしれません。金額を累積で出したり、割り算で出したりしながら、自分の価値観に本当に合っているのか、観察することがお勧めです。

 


厳選節約術その2 交際費を抑える


節約大作戦を始める前の私は、社会人3年目で、まだ社会人生活が新鮮だったこともあり、仕事が終わった後は、毎日のように飲み歩いていました。その結果、月の交際費はなんと10万円ほどに……。ラテ・マネーを削った後は、さっそくこの交際費の見直しを始めることにしました。

とはいえ、社会人にとってコミュニケーションは大事です。仕事の関係者や友人との飲み会や食事をすべて断ってしまえば、かえって仕事のチャンスを失うことにもなりかねません。

そこで私が編み出した秘策が、「週末にランチ会を開催する」ことでした。仕事が終わった後に飲みに行く相手は、会社の同僚とは限りませんでした。高校や、大学時代の友人ともよく飲みに行っていたのです。

そこで、それらの友人との会食は、週末にランチ会を催して、1つにまとめることにしました。ランチ会なら、あまりお酒を飲むこともないので費用を抑えられますし、何より複数回行っていた飲み会を、1回に集約できます。

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こうして、毎月10万円ほど使っていた交際費を、なんと6万円まで減らすことができました。月4万円の節約です。年にすれば、48万円もの節約になります。これは、大きかったです。

ランチ会まで主催しなくても、いつもディナーだった会食をランチに切り替えることや、2次会は3回に1回しか行かない、など、ルール化することも有効です。