先日、子供ができてから初めて、出張に行ってきました。それも海外、ニューヨーク。主な目的はミモレの連載でもおなじみ、米倉涼子さんが立つ舞台『シカゴ』の取材です。

3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img0
7年ぶりのニューヨーク、子供がそばにいないという久しぶりの状況になんだかソワソワ。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img2
世界各国からの観光客で賑わっている五番街周辺。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img4
夜の街も人でいっぱい!ネオンが眩しく活気に溢れていました。

前回、ニューヨークに来たのも、『シカゴ』の取材のため。その時は日本人の女優が初めてブロードウェイで主演を務める、ということで大きな話題になりました。
今回は3度目の舞台。お稽古なども取材させて頂いたので、どんな“米倉ロキシー”になっているのか、初回の時とどう変わっているのか、とても楽しみでした。

3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img6
米倉さんはもはや『シカゴ』のファミリーなのだな、と実感したパンフレット。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img8
子供ぽく見られがちなので、取材前にお化粧もきちんと。エスティ ローダーのリップは発色も良く、選んだ色は顔を華やかに見せてくれるので、バッグに忍ばせていきました。

 詳しくはミモレでまた記事を公開予定ですが、舞台は本当に圧倒されっぱなし。
7年前の初日は米倉さんの緊張感をひしひしと感じたのですが、今回は自信に溢れ堂々たるもの。米倉さんにしか演じられないチャーミングでセクシーでずるいのに憎めない、自分の欲望に正直なロキシーがいました。
「チャレンジングなことでも、好きなこと、やりたいことは強い信念があれば必ず叶う」。
それをまさに体現したのが米倉さん。もちろん、その裏側には日々の努力とお稽古の積み重ね、体のメンテナンスがあってこそ……。
ブロードウェイの舞台で活躍するキャストの中、人種は関係なく歌って踊って、演技をする姿に、日本人として「ここまでできるんだ」と素直に感動しました。

3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img9
7年前の取材でお世話になったスタッフの方と偶然に再会。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img10
公演後には大勢のファンの方が出待ちをしていました!

 
日本人として刺激を受ける、ということでいうと、街中にその機会がたくさんあったのが前回とは違ったこと。

まずはニューヨークの最新観光スポットでもあるハドソンヤード。このエリアにある高級ショッピングモール内には、デパートのニーマン・マーカス、ZARA、H&Mに並んでユニクロや無印良品の大きな店舗が。
 

3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img11
ヴェッセルと呼ばれるパブリックアートがハドソンヤードのランドマーク。このヴェッセルの中は階段になっていて登ることができるそう。

他にもいろいろありました。

3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img12
ニューヨークのクイーンズにあるノグチ ミュージアム。彫刻家で日系アメリカ人のイサム・ノグチの作品を集めた美術館です。日本でも多くの有名な建築物を手がけ、和紙を使ったライトでもおなじみです。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img13
彫刻と竹や松といった木々が配置されたノグチ ミュージアムの石庭。多くの観光客が訪れていました。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img15
食べ物でも日本の食材や調理法を使っているのはもう当たり前、という印象です。面白かったのは、「フローラバー」で食べたマッシュルームサンドイッチ。舞茸の天ぷらのハンバーガーです。
3泊5日、7年ぶりのニューヨーク出張。久々の一人の時間で感じたこと_img17
ニューヨークのデザインホテルやセレブの自宅の内装を手がける夫婦のデザインユニットによるライフスタイルショップ「ローマン・アンド・ウィリアムズ」。日本の器やほうき、土鍋などが並んでいました。


ニューヨークという世界中から人が集まり、新しいものやことが日々生まれる刺激的な場所。
そこで日本の文化や人が、7年前よりも自然な形でなじみ、受け入れられていることに日本人としてとても誇らしく思い、同時に日本のことを客観的に見て感じることができた滞在でした。
久しぶりに一人での海外、日常とは離れた環境で刺激を受けた3泊5日。忙しさに追われる日常の中でも、「7年前の自分より成長できている!」と自分に自信を持てるよう、日々過ごしたいと思えた良いタイミングでした。

撮影・取材・文/片岡千晶(編集部)