2005年からイタリア・シチリア島の最西端トラーパニに暮らす佐藤礼子さん。著書『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』にはシチリアのマンマから教わった家庭料理レシピがいっぱいです。そのなかでもこの「牛肉のカツレツ パレルモ風」は、レストランでは食べることができないというシチリアのマンマの味の代表格です。

衣にたっぷりのパルミジャーノとイタリアンパセリを混ぜます


細びきのパン粉に、たっぷりのパルミジャーノとイタリアンパセリのみじん切りを混ぜれば、衣がちょっと厚めのシチリアのマンマのカツレツが揚げられます。卵に牛肉を浸すのもポイント。衣がはがれにくくなります。
パン粉を具材にも調味料にも使うシチリア。細びきのパン粉は「パングラッタート」といって、よく使われています。佐藤さんによると、日本ではフランスパンの外皮をおろし器で削って細びきパン粉を作れば、シチリアと同様に。
衣のおいしい、シチリアのマンマの味の出来上がりです。

●動画で作り方が見られます!

牛肉のカツレツ パレルモ風

 材料(2人分) 

牛肉(ヒレ肉もしくはもも肉、5mm幅)……4枚(300g)
卵……2個
[衣]
 細びきパン粉……60g
 イタリアンパセリ(葉)の粗みじん切り……小さじ2
 パルミジャーノのすりおろし……25g
オリーブオイル(焼き用)……適量
レモン……1/2個

 作り方 

1.肉は軽くたたき、5mmくらいの厚さにのばす。
2.ボウルに卵を溶き、1を入れて5分浸す。
3.衣をつくる。材料をすべて混ぜ合わせる。
4.2から肉を取り出し、3をまぶす。
5.フライパンに1mm深さまでオリーブオイルを入れて170℃に熱し、4を焼き揚げるようにこんがりと焼く。
※オイルが足りないようなら適宜足す。
6.油をよくきり、器に盛り付け、レモンを添えれば出来上がり!


佐藤 礼子
東京都生まれ。イタリア料理人・イタリア菓子職人を経て、洋菓子の商品開発やカフェレストランの店舗企画などに従事。2004年イタリアに渡り、スローフード協会がコーディネートする料理学校に通いイタリア全土の郷土料理を学ぶ。2005年からはシチリア島の最西端トラーパニに住む。地元の人との交流を深めつつシチリアの食文化、郷土菓子や郷土料理を研究しながら、食に関する旅のコーディネートや通訳などで活躍している。シチリアと日本の両方で開催する料理教室も常に人気。2012年イタリア政府公認オリーブオイルテイスターを取得。 シチリアの一番好きな季節は「初夏(シチリアでは5~6月)。アプリコット、プラムなど、シチリアの太陽をたっぷり浴びたフルーツがメルカートにたっくさん!」。

 

『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』
著者 佐藤礼子 1400円(税別) 講談社


さっぱり、シンプル、意外な組み合わせ…イタリアンの常識が変わる絶品レシピ43。
ヨーロッパでいま最も注目されている「もうひとつのイタリアン」! 
イタリア南部に浮かぶ島、シチリアの家庭料理と島の魅力がまるごと詰まったレシピブック。現地に住む著者による、日本で手に入る食材で再現できる家庭料理を紹介。現地に7年住み、マンマ料理をとことん研究しつくした著者だからこそ紹介できるものが満載の一冊。

『イタリアで一番おいしい家庭料理 シチリアのおうちレシピ』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

構成/生活文化編集チーム

出典元:https://kurashinohon.jp/78.html

・第1回「シチリアの定番の味!「えびとアーモンドペーストのパスタ」のレシピ」はこちら>>
・第2回「まぶして焼くだけ「鶏肉のグリル・オレガノ風味」の作り方」はこちら>>
・第3回「爽やかな香りが夏にぴったり!「レモンと小えびのリゾット」のレシピ」はこちら>>