朝は食パン一斤にご飯におかず、夜は「息が詰まるまで食べたところで布団に入っていた」という衝撃の食生活によって、45歳のときには85キロまで体重を増やしてしまった農家の嫁、桃田ぶーこさん。太りすぎで体は絶不調、このままでは命に関わると思い、一念発起してダイエットを始めました。食べるの大好き、運動嫌いなぶーこさんが、半年で20キロやせた奇跡のメソッドを、『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』からご紹介!
友人のすすめで始めた「ゆる糖質制限」ダイエット
ダイエットを決意し、昔からの友人のチェブ(チェブラーシカ似なのでチェブ)にそれを熱く話したら、「やっとその気になったんだね! 私はうれしい!」と本気で喜んでくれました。そして「ぶーこは糖質のとりすぎで太っているから、絶対にゆる糖質制限ダイエットがおすすめ! 私に任せて!」と言いました。チェブは、健康医療メディアの仕事をしているので、ダイエット情報にも詳しかったのです。
ただ、そんなふうに言われるのは実は嫌でした。私は人に「あれも食べるな、これも食べるな」などとあれこれ言われたり、強制されるとストレスになるからです。でもよく聞いたら、「我慢なんてしなくていい!」「食べてはいけないものはない! 肉も魚もチーズも何だって食べていいんだよ!」と言うではありませんか。そして、ゆる糖質制限は、ご飯や甘いものを全部やめなければいけないのではないし、運動もカロリー計算もいらないと教えてくれました。この言葉に、「やるわ! 私やるわ!」とコロリと考えが変わったのです。
チェブの言葉を信じようと思えたもうひとつの理由は、チェブがやせていて美人なこと。そして巨デブの私に「そんな食べ方したら病気になっちゃうよ」「もっとゆっくり食べな〜」などと何度も言ってくれたのはチェブだけだったからです。
チェブは、「やせる方法ではなく太らない方法、これが身につけば一生リバウンドしない!」と熱く語り、糖質制限の方法を説明してくれました。ダイエットは〝食べるのを我慢して、きつい運動で脂肪を燃やす〟というイメージしかなかったので、チェブの話にすごく驚き、知識のない私でも「それならできるわ!」とスーッと思えて、ゆる糖質制限をすることにしたのです。
デブだった私がしていたこと 「糖質が多いものをドカ食い!」
ダイエット前の私は「糖質」という言葉を知りませんでした。
スーパーに行くと、いつも同じような食べ物を大量に買っていました。必ず買い物かごを2つ使い、そのうちひとつは私専用の食べ物。どら焼き、エクレア、カステラ、ポテトチップス、団子3パック(みたらし、あんこ、ごまだれ1パックずつ計9本)を一度に買って食べていました。
ほかにも新商品のお菓子やスイーツはないか、棚をすべてチェック。今思えば、これ全部糖質の多いものばかり……。
もうひとつのかごには、肉、魚、ソーセージや卵など、家族の食事の材料。
我が家は農家なので野菜を買わないのですが、それでも一回の買い物にいつも8000〜9000円は使っていて、アイス特売日は必ず1万円超え。こんな買い方だったので、ダイエット前の食費は毎月10万円弱もかかり、このうち6万円弱は私の間食代。お金を使って自らデブ道を歩いていたのです。体重は増え、ぜい肉も増え、ダイエットしたのは財布の中身だけ。
か、悲しい……。このことにもっと早く気づいて、そのお金を残しておけば一体いくら貯まっていただろうか……。でも、すべて私のお腹の中に消えました。
こうしたら私でもやせられた! 「糖質の少ない食材を選ぶ」
友人チェブからおすすめされた糖質制限の本では、一日の糖質量の目標が3段階に分かれていて、私が選んだのは、朝と夜の主食を抜いて、一日の糖質量を70~100gにするスタンダードな方法。「ぐっとやせやすくなり、続けるモチベーションが湧いてきます」と書いてあり、その言葉にビビッときて決めました。
ご飯は一日1回、昼に80g(茶碗半分)を食べることにしました。内臓脂肪を減らし、便秘にもいいと聞いた「もち麦」を白米と一緒に炊き、80gずつラップに包んで冷凍しておくようにしました。
主食だけで糖質量は30gほどなので、あと70gくらいは糖質をとれます。ご飯を減らしても、おかずはしっかり食べられるので空腹感はなく、やってみると主食1回はすぐに慣れました。
ゆる糖質制限は主食を抜くのが絶対ではなく、一日の糖質量の範囲内で調整すれば何を食べてもOK。細かい計算はせず、糖質が多い食べ物を知っておいて、なるべくそれを控えればいいだけなので楽でした。
糖質が多い食べ物「とりすぎ注意!」の例
・炭水化物(ご飯、麺、パン)
・ジュース
・お菓子(飴、ケーキ、団子、せんべい、アイス)
・芋類、根菜類(じゃがいも、れんこんなど)
・果物(バナナ、りんごなど)
糖質が少ない食べ物「しっかり食べてOK」の例
・たんぱく質(肉、魚、チーズ、卵、納豆、バター)
・野菜類(ほうれんそう、きゅうり、なすなど)
・きのこ類
・海藻類
他にも、カロリーは気にせずしっかり食べる、食べる順番を守る、調味料と油をかえる、甘い間食を少しずつ減らしていくなど、簡単かつ効果テキメンなぶーこ式ダイエットの詳しい方法については、こちらの新刊をチェックしてみてくださいね。
『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』
桃田ぶーこ 著 講談社刊 定価1320円
運動なし、我慢なし、たくさん食べてOK! 身長161センチ・体重85kg。人生で一度もダイエットに成功したことがなかった45歳の主婦が、半年で20kgやせたダイエット法。「食べ物が口に入っていないのは、寝ている間だけ」……。衝撃の食生活を送ってきた著者でも結果を出せたダイエット法は、「ゆる糖質制限」。無理なく誰でもできるダイエット法を、イラストとともに詳しく紹介します。
『45歳、ぐーたら主婦の私が「デブあるある」をやめたら半年で20kgやせました!』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
編集協力/和田美穂
構成/生活文化チーム
出典元:https://kurashinohon.jp/1097.html
・第1回「ウエストはゴム、菓子1袋一気食い…20キロやせた45歳主婦が指摘する「デブあるある」」はこちら>>
・第3回「【45歳で20kgやせ】食事制限より大変だった「糖質依存」との戦い」はこちら>>
・第4回「【45歳で20kgやせ】ダイエットに挫折しない!"やせ脳"の作り方」はこちら>>
桃田 ぶーこ(モモタ・ブーコ)
1972年生まれ。東京で生まれ育ち、田舎に暮らす農家の嫁。運動ナシ、ゆるめの糖質制限(食習慣の改善)だけで、半年で85kg から20kg 減量、2年半で最終目標だった58kg まで減量成功(身長161cm)。ゆるい漫画とともにダイエットの日々を綴っているブログが大人気。
• 桃田ぶーこの「ゆる糖質制限」ダイエット