恋に仕事に暗中模索する平成アラサー女子を描き、累計500万部を突破した『東京タラレバ娘』。今年5月からは新シーズンの『東京タラレバ娘 シーズン2』が登場! 令和の時代を生きる新たな主人公の人生に迷う姿が浮かび上がっています。

前シーズン『東京タラレバ娘』の主人公倫子のファンだった方も多いとは思いますが、シーズン2では新たな主人公となっています。東村作品は脇役を含め、登場人物すべてのキャラだちが素晴らしいのですが、私の中でタラレバ娘といえば倫子・香・小雪のあの3人娘。正直、新キャラもハマることはできるのだろうか。そんな思いを抱えながらシーズン2なのです。

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『東京タラレバ娘 シーズン2』の主人公は、短大を卒業してからアルバイトをしつつ実家で暮らしている30歳の令菜。彼女はたった7日間しかなかった、あの昭和64年に生まれです。ある日、図書館で司書のアルバイトを始め、そこに昭和生まれ40歳の司書の昭子と出会います。昭子に連れて行かれたボーイズバーで、令菜の夢は何かと尋ねられ……。

シーズン2の主人公の令菜は、最後の昭和世代なのに皮肉なことに、新元号令和の〝令〟の字が名前に付いています。先ほども言いましたが、キャラ設定が秀逸な東村先生の作品にして、今までにないくらいに平凡というか、つかみどころのないアラサー女子です。でも、この主人公を支えている脇役が今作品も魅力的なキャラ勢ぞろいで、世の中のアラサー女子の悩みはもとより、夢とは人生とは家族とは?という普遍的な問題が、時に深く、時にコミカルに描かれています。

「仕事なんて 何でもいいんだよ 仕事ってのは ただのお金を稼ぐ手段なんだから それに『仕事の夢』を 持ってた人も大人になって それを叶えちゃったらそのあとは? 仕事じゃなくても『優しい男と結婚したい』って夢があったとして 運よくそれが20代で叶えたとして そのさきにもうひとつ大きな夢を持たないと人生80年だよ すっごく長いよ」

 

ボーイズバーのオーナーの言葉、鋭すぎます。40代女性にとっても、この言葉は深く刺さるんじゃないでしょうか。その後、令菜は同窓会に出席し、タイムカプセルで子どもの頃の夢を発見するのですが、これよって子どもの頃の記憶が溢れ出していくのです。ちなみにタラちゃんレバちゃんは新シーズンでも健在。真実をグサッと突きつける場面は必読です。シーズン2の主人公、令菜はこれからどんな風になっていくのだろう。前作以上に主人公のこの先が気になり、令和を生きるタラレバ娘にどっぷりとハマってしまいました。
 

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『東京タラレバ娘 シーズン2(1) (KC KISS)』

著者 東村 アキコ 講談社

廣田令菜30歳、フリーター。 夢や人生の目標もなく、彼氏も好きな人もいない日々を送っていたが、 元号が変わったとともに、夢を探して孤軍奮闘することに…‼ 令和という時代に、東京という都会で生きる 30代・40代の女性の夢とリアルを描く大人気シリーズ最新作‼