6

知らないとマズい「大人の虫歯」3つの原因

0
 

Q4.口臭は虫歯が原因? 意外と知らない口内トラブル


虫歯による口腔内トラブルといえば、「歯周病」です。虫歯の進行と同時に、口の中の歯周病菌が増え、歯を支えている骨が溶けて歯周病になります。他には、歯周病菌による口臭や口内炎などの歯茎の炎症も、虫歯がきっかけで発症しているケースもあります。
皆さんはご存知ないと思いますが、虫歯は独特のにおいを持っています。ですから虫歯が進行すると次第に口臭がきつくなるのです。口臭ケアをしているのににおいが治らないという人は、一度虫歯の検診をすることをおすすめします。


Q5.虫歯を予防する方法を教えて!


なってしまった虫歯は歯医者さんでしっかり治療すること。それと同時に、虫歯にならないように予防ケアすることも大切です。まずは、口腔内を清潔に保つことが大事。これは虫歯予防だけでなく、口臭や歯周病などの口腔内トラブル全てに言えることです。
一番簡単な予防ケアは「歯磨き」です。歯のケアは毎日のお手入れこそ大切。朝晩の歯磨きに加え、食後の歯磨き習慣をおすすめします。

もうひとつ、先ほどお話しした「良質な唾液を作ること」も効果的です。唾液の量を増やす方法はいくつかありますが、簡単な方法は食事の際に「良く噛む」ことです。噛むことは食べ物の消化を助けるだけでなく、味わうことで脳が刺激され唾液の分泌が高まる効果もあるのです。是非、試してみてください。


Q6.子どもの時に治療した「銀歯」はこのままでいいのでしょうか?


良い質問ですね。子どもの頃に治療した銀歯をセラミックに変更したら、アトピー性皮膚炎が治った、肌荒れしなくなったという声は実際に報告されています。
ですが、アトピー性皮膚炎は日常環境、皮膚バリア機能の低下、生活習慣の乱れ、ストレスなど、さまざまな要因が重なり発症するといわれているので、その原因を突き止めるのは正直難しいです。

詰め物に使っている銀歯は金属です。唾液に溶けだした金属イオンが口の中や周囲にアレルギー反応を起こし、口内炎や舌炎、アトピー性皮膚炎、他皮膚症状などのトラブルに発展することも可能性としてゼロではありません。
皮膚科医、美容クリニックで肌の治療やケアをおこなっているのに、一向に治らないというのであれば歯医者さんに相談するのも良いでしょう。

歯科むとうの診察室。

「歯のケアをすること=自分を大事にする事」。毎日美味しく食べられる幸せは、心と体の健康も維持されると考えています。歯科検診だけではなく、「虫歯かな?」と思ったら歯医者さんで診てもらう。この最初の1歩が肝心です。

 

武藤昌文先生

医療法人社団・歯科むとうの院長。1977年日本歯科大学卒業後、歯科医院に勤務し、87年に歯科室むとうを開業。「出来るだけ歯を抜かず、患者さん本来の歯を保存的に治療する」方針は地元住民を始め、他県から治療に通う患者がいるほど人気が高い。地域医療にも貢献し、今年で病院開業31年目を迎える。

取材・文・撮影/長谷川真弓
構成/片岡千晶(編集部)

第1回:「本気で“良い歯医者”を見つけませんか?」はこちら>>
第2回:「歯科医が教える「良い歯医者」の3つのポイント」はこちら>>
第3回:「恐ろしい口腔内3大トラブルと簡単ケア法」はこちら>>
第4回:「大人の習い事に匹敵する人気。なぜ「大人の矯正」が多いのか?」はこちら>>
第5回:「歯の矯正がバレずにできる最先端マウスピース矯正の基礎知識&体験談」はこちら>>

第7回:正しい歯のお手入れ法は10月18日公開予定

  • 1
  • 2