「メイクって本当はシンプルで、少しのニュアンスがあれば、大人は素敵になれる」。そう語るのはヘア&メイクアップアーティストの菊地美香子さん。9月に発売した『大人の絶妙ニュアンスメイク ナチュラルなのに劇的にお洒落になれるテクニック』には、抜け感のある「絶妙ニュアンス」の作り方が解説されています。今回はこの本の中から、超基本のベースメイクをご紹介します。「どんな時代が来ようとも、肌だけは一生ナチュラル!」という美香子さんが確立した不変のメソッドです。
マッサージに情熱を注ぐ
「いつどんなときも、ベースメイクのスタートは、必ず顔のマッサージから」という、美香子さん。
それはひとえに、極上のナチュラル肌を作るため。
ツボを押したり肌を引き上げることで、めぐりを良くし、肌のコンディションを瞬時に引き上げることができるのです。
もしすべてのプロセスを行うのが難しければ、気になるパーツをマッサージするだけでも大丈夫。
このステップを行うだけで、下地やファンデーションを何度も重ねたり広範囲に覆ったりする必要もなくなります。
▼横にスワイプしてください▼
① 圧迫された目周りを流してほぐして大きく
化粧水でふき取ったあと、たっぷりのオイルを顔全体に広げて、肌すべりをよくしてからスタート。眉頭の下のくぼみ部分にAの形の人差し指の第2関節を当てて。やや強めにプッシュし、こめかみにスライドさせます。目の下はBの形で、下まぶたの涙袋の1cm下から横に滑らせて。各3セット。
② 頬はぼんやりゆるみがち。引き上げてシャープに
頬がたるんで強調されるブルドッグラインにアプローチ。カギ型に曲げた人差し指の第2関節を小鼻の横に押し当て、頬骨の下からこめかみ方面へ流します。居座っていた老廃物が流れてスッキリ。これも3セット。
③ もたつきは老け印象に。フェイスラインをタイトに
あご先と親指とカギ型にした人差し指ではさんで、耳下方向にスライドさせ、流します。これを5セット。上半身の体重を乗せて圧をかけ、押し上げながらほぐします。
④ 耳前のリンパを刺激。もっとめぐりをアップ
耳の前にあるくぼみをグリグリとマッサージ。押さえた指先を上下に動かしながら。
⑤ 耳裏のマッサージも重要ポイント
人差し指と中指で、耳の前に溜まった老廃物を耳の後ろに流します。そのまま首のラインに沿ってゆっくり下へ押し流します。
⑥ 鎖骨プッシュで集めた老廃物をポイッ
そのまま首から鎖骨のくぼみへ流し、プッシュ。老廃物を鎖骨に流すイメージで。その後、鎖骨を人差し指と中指ではさみ込んで、ゆっくり肩側に向かって押し流します。左右同様に。
⑦ 肩甲骨に向かって悪い気を流すイメージで
肩側まで流した老廃物を、肩甲骨に流すイメージを思い浮かべながら指全体で押し流します。このとき、逆の手でひじを押し上げると簡単。
使用アイテム:コンセントレートオイル
+1 STEP! 顔の延長、頭皮もマッサージが必要
ヘッドマッサージは、フェイスマッサージのあとに必ず行います。髪の生え際から頭全体をもみほぐします。硬くなった地肌が徐々に柔らかくなってきたらOK。
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