ある人突然、身体ごと性別が変わってしまう「異性化」を描いた話題の漫画『個人差あり〼』(日暮キノコ)。11月に最新巻4巻が発売になり、女になってしまった主人公・晶と妻・苑子との夫婦関係や、一線を越えてしまった雪平先輩との関係、そしてカミングアウトされた「異性化仲間」……と怒涛の展開を迎えています。
最初は戸惑っていた晶も、途中から女として生きることに楽しみを感じ始めます。(肩出しのニットとか着たりして可愛い! 女になったらみんな一緒の体験をするかというと、そうではなくて、どんな容姿の女になるかでだいぶ違うと思う。晶の場合は、幸いルックスに恵まれていたわけで、そこはズルいなと思っちゃいます)。
冷え切っていた妻・苑子との関係も、晶が女としての苦労を体験することで、お互いの気持ちが理解できたり、会話が増えたりと好転していきます。
理解と共感が進んでめでたし、めでたし、とはいかないのが現実であり、日暮さんの描く漫画の残酷で面白いところ。
「異性化」や「入れ替わりもの」(映画『君の名は。』や『転校生』、最近ドラマ化もされた漫画『宇宙を駆けるよだか』や『ぼくは麻理のなか』などなど)作品を挙げれば切りがありません。その多くの作品は、
どうやったらもとに戻るのか
という点が物語のキーになっていきます。
『個人差あり〼』におけるどうやったら元に戻るのか、はネタバレせずにおきますが、めでたく元の男性に戻った晶は「どうやって元に戻れたのか」という新たな秘密を妻に対して抱えることになります。
異性化仲間だったとわかった真尋から誘惑される晶……はたして。
子作り宣言をして、同じ方向に進み始めたように見えた晶&苑子夫婦でしたが、「欲情」はコントロールができず……。
波乱の展開を迎えた『個人差あり〼』からますます目が離せません!
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12月20日(金)に最新第39話が
現代ビジネス&コミックDAYSで掲載!
『個人差あり〼(4)』
著者 日暮 キノコ 講談社
「異性化」が夫婦生活をぶち壊すーー!?
妻・苑子に子作り宣言をした晶だったが、立ちはだかるのは隠し続けてきた異性化の「きっかけ」。一方、同じく異性化した真尋とも、「同性」として膠着から友好的な雰囲気に!? そして、苑子の本当の願いを知った晶が2人の未来のために取った行動とは…? 「性」に傷つきながらも、前進する物語、怒濤の第4巻!
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