① 正しいサイズのマスクを選ぶ
飛沫感染を防ぐには、鼻と口をぴったり覆わなければなりません。ブカブカのマスクをしている人もいますが、マスクに「大人用」「女性用」「子ども用」があるのは、顔のサイズに合わせるべきだから。横から見て、鼻からあごまで、しっかりと覆い、正しく頬にフィットするものを選びましょう。なお、「息が苦しい」とちょっとずらして鼻を出すのはもちろんNGです。 

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② マスクをつける前に手を洗う
ウイルスがついた手でマスクをつけたら、ウイルスだらけのマスクを口にくっつけることになります。これでは、接触感染を起こす原因になります。マスクを装着する前に、必ず手洗いを。

 

③ つけ外しはゴム紐の部分を持って
マスクをつけるときは、必ずゴム紐の部分を持って行いましょう。耳にゴム紐をかけ、鼻からあごをしっかり覆い、反対側の耳にまたゴム紐をかけます。鼻の上部分は押さえつけてぴったりフィットさせましょう。使用中は絶対にマスク表面部分に触ってはいけません。飛んでくるウイルスを止めている「泥除け」のようなものですから、そこを手でベタベタ触ってしまったら意味がありません。特に気をつけていただきたいのは外すときです。ゴム紐だけを持ってマスク表面部分には触れないようにし、その後は手洗いをします。

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④ 「使い捨て」を徹底する
マスクは時間がたてばたつほどウイルスなどが付着して汚れていきます。ですから、頻繁に交換することが、風邪・インフルエンザの予防には大切です。それなのに、エーザイの調査によれば、マスクを取り替える頻度は「1日1回」が最多で、6人に1人は、「2日以上マスクを取り替えていない」と回答していました。しかも、50歳以上の男性となると、2日以上同じマスクを着用していた人は、およそ半数でした……。ぜひ、1日に数回は、マスクを交換してください。そして、使い終わったマスクは再利用することなく、「使い捨て」を徹底しましょう。


大谷先生は、診察日には1日平均20枚ほどマスクを取り替えるそうです。
医療従事者以外の方はここまでこまめに取り替える必要はないかもしれませんが、「目安として1日4枚以上、外出時には取り替えてください」とのことでした。

外したマスクをデスクの上に折りたんで置いておいたり、ポケットの中に突っ込んでいたりしていた私は、大谷先生の言葉を聞いて猛省しました。
とはいえ、どれも今すぐに始められることばかり。マスクを使う際はぜひ実践してみくださいね。

次回は30年以上風邪知らずの大谷先生が続ける「健康習慣」についてお伝えします。
 

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『絶対に休めない医師がやっている最強の体調管理』
著者:大谷義夫(日経BP社/税抜1400円)


30年以上病気知らずの現役呼吸内科医による、健康術満載の一冊。風邪やインフルエンザの予防をはじめ、風邪を早く治す方法や体調管理に役立つ習慣・食事についてなど、科学的根拠に基づいた“誰にでも効果のある”体調管理術を紹介しています。


構成/小泉なつみ

 

第2回「30年以上病気知らずの名医の習慣5つ。昼寝と散歩と何?」はこちら>>

第3回「休めない人に贈る飲食法。医師が実践する5つとは」は2月9日公開予定です。