東京ディズニーランドとディズニーシーのチケット価格が値上げされることになりました。2019年10月には消費増税に伴い100円価格が上がりましたが、今回は増税とは無関係であり、純粋な値上げです。
日本ではデフレが続いていると言われていますが、価格が上昇している製品やサービスも多く、消費者の生活は苦しくなっています。日本の価格は安いのでしょうか、それとも高いのでしょうか。
東京ディズニーランドとディズニーシーを運営しているオリエンタルランドは2020年1月30日、両テーマパークの入場チケット価格を2020年4月1日から改定すると発表しました。
現行の1日入場券(1デーパスポート)は7500円ですが、4月1日以降は700円高くなって8200円になります。年間パスポートも現行の6万2000円から6万8000円と6000円の値上げとなります。一連の値上げは中学生以上が対象となっており、4歳児から小学生までを対象とするチケットは現行(4900円)のまま据え置かれますが、大半のチケットは値段が上がりますから、ネット上では「本当に夢の国になってしまう」などの悲鳴が上がっています。
東京ディズニーランドは1983年にオープンしましたが、当時の価格は、入園券とアトラクションをセットにしたパスポートが3900円と現在の半分以下でした。その後、たびたび価格が改定されてきましたが、特に2010年代に入ってからは毎年のように価格が上がるという状況です。
不思議なことにこの間、日本人の平均年収は基本的に下がり続けていますから、ディズニーランドの相対的な価格は上昇する一方だったことが分かります。
よく知られているように、ディズニーランドは東京だけでなく、本場の米国をはじめとして、フランスのパリ、中国の上海や香港にもあり、ほぼ似たようなサービスを提供していますが、東京ディズニーランドのチケット価格は諸外国と比較するとこれでもかなり安いというのが実状です。
米カリフォルニア州にある本場のディズニーランドは、1日入場券が104ドルから149ドルの価格設定ですから、日本円で1万1440円から1万6390円となります。パリのディズニーランドは価格体系が少々米国とは異なりますが、金額的にはほぼ同水準といってよいでしょう。
上海では同じチケットが399元から575元(春節などのピーク時には665元)で販売されています。1元=16円とすると6384円から9200円になります。香港は639香港ドルで、1香港ドル=14円とすると8976円です。
多少の違いはありますが、総じて海外のディズニーランドは日本より高いことがお分かりいただけると思います。
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