ミモレの「お金と仲良くなるためのマネーレッスン」の連載がスタートしてからおよそ1年。マネーコラムニストの西山美紀と編集部員の片岡でインタビューや取材を重ねてきて、マネーに関して超初心者だった片岡のお金に対する意識に大きな変化がありました。

前回は、ネット銀行の口座を開設してお得に活用し始めていることをお伝えしました。
今回は、ネット銀行の口座を増やしたことで、家計管理に大きな改善を見られたリアルレポートをお届けします。


ネット銀行を追加したら、無駄遣いが減った

 

片岡:ネット銀行勤務の女性へインタビューをしてから、それまで大手銀行と外資系の銀行の2つしか口座を持っていなかったのですが、ソニー銀行とジャパンネット銀行をかなり活用しているんですよ。

 

西山:ネット銀行、使ってみていかがですか? 楽しくないですか(笑)?

片岡:はい、アプリでお金を管理する感覚もなんだか楽しいです。銀行で「楽しい」なんていう感覚は初めてです(笑)。
お金の流れがきれいになったこともうれしいですね。お給料が大手銀行の口座に入ったら、少しまとまったお金を自動的にジャパンネット銀行に移すようにしています。これが「今月買い物をしていいお金」です。これもインタビューで伺ってマネしました。

西山:ネット銀行の「資金取り寄せサービス」ですね。自分名義の口座に、違う銀行口座から毎月自分で決めた金額を移してくれるサービス。手数料なしで、無料でできて便利ですよね。

片岡:  はい、わざわざATMに行かなくても、自動的に移してくれるのがいいですね。ジャパンネット銀行に入ったお金が、毎月買い物の「予算」になるので、「使いすぎないように」という意識が生まれます。支払いをするとメールが即届いて、使った金額がリアルタイムでわかるのも無駄遣い防止になっています。

西山:特に片岡さんは、(前の記事参照)ジャパンネット銀行で、デビットカード(使ったら即時で銀行からお金が引き落とされる仕組み)を使っていて、口座残高を常にイメージするようになっていますよね。

片岡: そうなんです。「これを買ったら、今月分の予算がなくなる……」と思うと、ブレーキがかかって(笑)、無駄遣いが減りました。とはいえ、口座のお金を全部使い切っても、もともとその月に使うつもりのお金だからOK。セールの時期で、たくさん買い物をする予定があるときは、追加で少し多めに入れています。

西山:予算を決めると、「本当に欲しいもの」を優先して買うようになりますよね。以前コラムでもお伝えしましたが、口座は「赤・青・黄色」の3つを持つのがおすすめで、使い切っていい「青」の口座を、片岡さんはジャパンネット銀行にした、ということですね。

片岡:はい、大手銀行の口座には、貯めるお金が残っているので安心です。つまりこれが「赤」の口座。臨時出費用の「黄色」の口座も、そのうちつくろうかな……。

西山:いいですね。銀行口座が一つだという方も多いですが、いくつかに分けるとメリットづくし!

片岡:今までメインバンクが大手銀行の一つで、クレジットカードもその口座に紐づけていたのですが、「万一カードが不正利用されて、残高をすべて抜かれたら怖い!」と気づきました(笑)。

西山:クレジットカードの不正利用は補償される可能性がありますが、60日以内などと期限があるんですよね。忙しくて大きな金額の不正利用にずっと気づかなくて、補償されなくなるのは怖い。私もクレジットカードと紐づけている銀行口座の残高は、少なめにしています。銀行の使い分け、大事ですよね。

片岡:60日以内とは知りませんでした!

西山:もう一つのソニー銀行はどのように使っていますか?

片岡:今のところは、基本的に海外旅行専用です。出張や旅行の予定が入ったら、海外で使う金額を考えてお金を入れています。

西山:ずっと「ネット銀行ってなんだか怖い」といっていた片岡さんが、本当に変わりましたよね。

片岡:はい、スマホ1台で簡単に申し込みができるし、生活がこんなに便利になって、お金に対する意識も変わるんだ、と驚いています(笑)。

 
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