先延ばしにしていたちょっとした用事の幾つかを、纏めてやっつけた土曜日の夕方はスッキリとしてとても気分が良い。誰とも約束をしていないけれど、すぐに家に帰るのが勿体ない様な、そんな素敵な暮れ方。嗚呼、誰かと少し話しがしたいな、と人恋しくなった。こういう時には決まってチエコさんのブティック、ブリジット・タナカに足が赴く。
連絡を取らなくても、あそこに行けばあの人に会えるのだ、という安心感とトキメキ。憧れにも恋心にも似ている様な不思議な友情を勝手に抱いて久しい。彼女の好きなショコラを差し入れに、逸る気持ちを抑えつつ店に向かう。
仕事でもデートでもない週末の装いは、思いっきり楽しく自由にね。もともと可愛い物に目が無い私。今日は好きな物を全部身に付けちゃお！と、クローゼットからあれもこれも引っ張り出した朝。こんなガーリーなスタイルは、婦人の寄り合いにピッタリではないか。
このボーダーシャツには沢山のワッペンが付いているのがお気に入り。≪Amoureuse恋してる≫、≪I’m parisienne私はパリジェンヌよ！≫、≪J’aime Parisパリが好き♡≫あれ？これって私のこと？腕には≪Snob気取り屋さん≫なんていう皮肉が効いているのも良らし。
春になると登場するお気に入りのコートはコットン素材。赤ちゃんのおくるみの様なふわふわの綿入りで、軽く暖か。グリーンのレオパード柄なのが面白く、着ていると必ず誰かに褒められる。全く違う雰囲気で、素材も変われば、同じモチーフのレイヤードも全然アリでしょ。コートとバッグでレオパードonレオパードの出来上がり！
爪先と踵がグリーンのラメで、ピンクのラインは暗闇で光るというソックスはコートと同じポルダーの作品。「嗚呼、可愛すぎやろ～！」と心の中で叫び、同じ物を二足買い。大事に大事に履いています♡サンダルは2月8日号のコーデと同じもの。
エレガントなサンダルに、敢えて面白ソックスを合わせて全体を壊すのが好きだ。こういう妙な遊び心、メンズ諸君には理解不可能だろうなぁ。嗚呼、女子に生まれてきて良かった。
ブリジット・タナカのエコバッグは、薬屋さん、パン屋さんなど、色んなお店屋さんシリーズがある。こちらは可愛い可愛い魚屋さん。オーガンジーの透ける素材で中身がチラリと見えるのが良い。こんなバッグがお供だったら、ちょっとそこまでのお買い物でも気分が上がるというものです。
最後に、今日の装いはガーリーでカワイイが一杯だから、コケットは一匙も要らないのだ、という事だけは付け加えておきましょう。
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