日本一有名なバンカーといえば、やはり半沢直樹! 池井戸潤さんの小説「半沢直樹シリーズ」を原作としたテレビドラマが2013年に放映され、「やられたらやり返す、倍返しだ!!」という名台詞とともに大反響を巻き起こしました。今年4月からは7年ぶりにドラマが始まる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、放送開始が遅れることに。でも、週刊モーニングで今年1月からコミカライズ版「半沢直樹」がスタート! 小説やドラマとは違った面白さを堪能できます。

TBS日曜劇場「半沢直樹」が放映されたのは、2013年のこと。「恋愛要素がない」「視聴率を取りにくい経済ドラマ」といった前評判をよそに、回を重ねるごとに視聴率がうなぎのぼりに。演技派俳優による骨太で見ごたえのあるストーリー展開、正義を貫く主人公vs絵に描いたような敵役というわかりやすい構図、「倍返しだ!」といったシンプルで力強い決め台詞などが多くの人たちを惹きつけ、最終回の視聴率は42.2%を記録しました。

 

物語の主人公は有能なバンカーである半沢直樹。かつて両親が経営していた工場の経営が悪化したために産業中央銀行に融資を引き揚げられ、父親が自殺したという過去を持っています。「銀行員である前に人であれ」という亡き父親の言葉を胸に、銀行を内側から変えたいという信念を持っています。半沢が入行した産業中央銀行は東京第一銀行との合併を経て、世界第三位のメガバンク・東京中央銀行となっており、半沢は東京中央銀行大阪西支店の融資課課長として、手腕を発揮していました。

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そんな中、支店長の浅野の持ちかけで、今まで取引実績のない「西大阪スチール」への融資話が浮上。半沢は充分な審査を進言するものの、ろくに時間も与えられず、行内の最優良店舗賞の受賞を目指す浅野の「全責任を負う」という一言によって、無担保で5億円の融資が決定します。最優良店舗賞受賞のわずか2ヶ月後、西大阪スチールに粉飾決算が発覚し、多額の不渡りを出して倒産同時に社長の東田は姿を消し、東京中央銀行が融資した5億円が焦げ付いてしまうことに。

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「全責任を負う」と、半ば強引に融資にGOサインを出した浅野支店長は上層部に手回しをして、融資課長の半沢に責任を押し付けようとします。その動きを察知した半沢は、雲隠れした東田の行方を追い、5億円を回収することを決意します。

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小説、ドラマと展開されてきた大人気の「半沢直樹シリーズ」ですが、テンポのよさやストーリー展開のわかりやすさなど、漫画には漫画ならではの魅力があります。銀行員の熾烈な出世競争や難解な金融用語などが理解しやすいというのもその一つ。

ドラマ「半沢直樹」では、半沢役の堺雅人さんはもちろんのこと、東田役の宇梶剛士さん、大阪国税局査察部・黒崎役の片岡愛之助さんなど、アクの強い、個性的な登場人物たちが魅力的でしたが、漫画でもそれぞれの俳優を彷彿とさせる顔立ちで。彼らが生き生きと喋り、動き出す様子が脳内で自動再生されるようです。

古くは「忠臣蔵」、近作なら「白い巨塔」のように、幾度となく映画やドラマ化などをされていても、ついつい見てしまう作品があります。「半沢直樹」シリーズは早くも、そんな国民的な物語の域に達しているような気がします。敵味方がはっきりしていて、知恵や機転を効かせた痛快な逆転劇は、何度見ても楽しいもの。それは漫画にリメイクされたこちらの作品でも同じことが言えます。一方で、小説やドラマに接する機会をなんとなく逸していた人にも、漫画はすらすらと楽しく読めてしまうのでおすすめ。2020年度版ドラマ「半沢直樹」の放送開始を楽しみに、まずは漫画版「半沢直樹」で気分を高めてみてはいかがでしょうか?
 

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『半沢直樹』(1)

原作 池井戸潤 漫画 フジモトシゲキ 構成 津覇圭一 講談社

2013年のテレビドラマ化で社会現象にもなった池井戸潤氏の小説『半沢直樹』が、ついに週刊漫画雑誌「モーニング」で、本格コミカライズされます!
作画を、三田紀房氏(モーニングにて『ドラゴン桜2』を連載中)絶賛の新人、フジモトシゲキ氏、構成をネームの切れ味に定評のある津覇圭一氏が担当し、小説ともドラマとも一味違う、半沢直樹をお届けします!!
半沢を大好きな人から、知らない人までお楽しみいただけること間違いなしです!