モデルとして第一線で活躍する傍ら、ラジオパーソナリティやタレントとしてもマルチな才能を発揮する浜島直子さん、愛称“はまじ”。実は「阿部はまじ」として、ご夫婦でユニットを組み、絵本作家として活動しています。4月15日には新刊『ねぶしろとおいしいまる』を出版されました。そこで4回にわたって絵本作家としての“はまじ”にフォーカス! 今回は世界中が不安に包まれている今だからこそ読みたい、大人の女性のための絵本を教えてもらいました。

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心が軽くなるひと時を求めて。今、大人の女性に響く絵本


絵本作家としても活動をするはまじの自宅には、たくさんの絵本が本棚に並んでいるそうです。子どもの頃からたくさんの絵本に親しんできた中で、今の時期だからこそ、ぜひ読んで欲しいという、大人も心がふっと軽くなる絵本を選んでもらいました。

はまじ「不安な気持ちが押し寄せることもあると思います。それでも希望を見つけ、未来はきっと明るいと信じて、一緒にがんばりましょう、という気持ちを込めて選びました。ぜひ手に取って読んでみてください」

 

「作家の何気ない日常に、
今、胸に留めておきたい言葉がありました」


『A Writer 作家』 作/M.B.ゴフスタイン・訳/谷川俊太郎

 

女性作家の日常が綴られた絵本。目の前にあることやものを見つめ、切り取り、文章にするという作家の日常を、谷川俊太郎さんの清らかな言葉で訳された一冊。ひとり静かに過ごす作家の毎日が、淡い色彩で描かれています。

はまじ「まずは谷川俊太郎さんの訳で書かれている「A Writer 作家」。淡々と暮らす作家の日常が描かれています。ウサギが庭で育てていた花を食べても彼女はそれを気にしません。最近この絵本を読み返していたら、とても心に残ったページがありました」

いろんな思いが
心にひろがる、
どんな気持ちの波立ちも
気分の変化ものりこえて、
彼女はそれを大切にしてゆく。

はまじ「ぜひ手に取って、そのページをゆっくりと味わって欲しいなと思います」

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「ページをめくるごとに変化する青年の表情と色彩に、綴られていない言葉を想います」


Cocoon コックーン』 作/ダイアン・レッドフィールド・マッシイ

 

暗い部屋で一人、落ち込んでいた青年を救ったのは、一匹の蝶でした。ページをめくるごとに彩りが豊かになっていく様は、まるで彼の心情を映し出しているかのよう。

はまじ「頬に手を当て、ふさぎ込んでいる青年の側で、さなぎが蝶になっていくお話。初めはさなぎを見ていただけだったのに、孵化した美しい蝶を見たとき、青年にある変化が起こります。絵本には言葉が一切綴られていないからでしょうか、彼の表情や蝶の美しさが印象に残る一冊。画集として部屋に飾っても素敵ですよ」


「大好きな人のために、今できることは何だろう」


ペロのおしごと』 作/樋勝朋巳

 

ペロは飼い主の女性である“お母さん”が大好き。ある日、お母さんにネックレスを贈りたいと、意を決して仕事探しを始めます。首輪を外してベルトを締め二本足で歩くシーンや、さまざまな仕事を試みるペロの姿が愛らしく、思わずほっこりとした気持ちに。

はまじ「最近出会った絵本で特におすすめなのがこちら。ペロは大好きなお母さんにネックレスを買ってあげたいのに、お金を持っていません。そこでペロはお仕事をすることに。ペロの行動や絵が可愛くて、思わずくすりと笑ってしまいます。気持ちが和む一冊です」

 
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