4月10日に発売された、東原亜希さんの書籍『life is good - 東原亜希の幸せな家族をつくる日々 -』。柔道家である夫の井上康生さんと4人のお子さんとの1年間の日常を追ったドキュメンタリースタイルブックです。

*こちらは「2020年人気インタビュー20選」です。元記事は2020年4月16日に配信しました。

 

東原亜希(ひがしはら・あき)
1982年生まれ、神奈川県・横須賀市出身。モデル、タレント。そのほか、個人として株式会社Motherを設立し、ママ目線でアパレルやスキンケア、食品など様々な商品のプロデュースを行う。私生活では2008年に柔道家の井上康生さんと結婚、翌年イギリスに留学し、第1子の女の子を出産。さらにその翌年第2子の男の子、さらに2015年には女の子の双子を出産し、4児のママとして子育てに奮闘中。


本の制作の裏話と夫婦での子育ての役割についてお話を伺ったインタビュー前編。そのお話の中で、東原さんの人生のプライオリティは何においても「家庭」にあることがわかりました。

東原さんの「家庭重視」の思考は子どもの頃からだそうで、学生時代の夢は専業主婦。とにかく早く結婚して子どもを産みたいと考えていたとか。そしてその夢を有言実行するかのように25歳で結婚、4人ものお子さんに恵まれました。しかし、現在は専業主婦ではなく、モデル・タレント・実業家と幅広く仕事をされています。

その心境の変化は一体なぜ起こったのか?
そして、子育てと仕事のスケジュールをどうやりくりしているのか?

東原さんの未来を見据えた明確な物の考え方は、きっと働くお母さんたちの参考になるはずです。
 

「家庭を優先する」と決めてしまえば、縁のある仕事を大切にできる


まずは、東原さんの仕事と家庭とのスケジュールの組み立て方についてお伺いします。現在はモデルやタレント業だけでなく、自身の会社を起こし経営も行う東原さん。専業主婦になりたかった……というわりには、忙しすぎませんか!?

「ははは、そうなんです。子どもを産んでも仕事をしていることが自分でも不思議な感じです。今回の本ではそこの気持ちも書かせてもらいました。なんで仕事をしているのか?とか結婚するまでのことも全部書いています」

書籍では夫婦のことや子育てについて綴ったロングインタビューも掲載

4人のお子さんを育てるのは、それだけで途方もなく大変だと思うのですが、仕事と家庭のスケジュールはどのように調整しているのでしょうか。

「夫はほとんど家にいられないので、子どもの行事……授業参観や送り迎えは全部私がやっています。その時間は絶対死守して、どんなに楽しそうなオファーをいただいても仕事を入れないようにしています。とにかく自分の優先順位の1番は「家のこと・子どものこと」と決める。仕事をするのはそれ以外の時間だけ。そう決めてしまえば、いただいた仕事は『ご縁があった』と思って全力で取り組めます。優先順位をあやふやにして仕事を受けて、『やっぱり子どもの行事に行けばよかった……』などと考えてしまうのはどちらにも失礼なので。できることしかやらない。そう決めたらすごく楽になったんです」

優先順位をきちんと決めておけば、そこに当てはまらないお仕事に関しては未練も残らず「きっとがんばっていればまたいつかご縁がある」と前向きに考えることができるのだとか。この家庭優先のスケジュールの組み方は1人目のお子さんが生まれた26歳のころから実践しているそうです。
 

起業は「自分で時間をコントロールするため」のリスクヘッジ


しかし、東原さんは30歳のときに、自身の会社・Motherを起こしています。限られた時間なはずなのに、なぜさらに忙しくなる道をえらんだのでしょうか。

「モデルやタレントのお仕事って、基本的にオファーを『待つ』お仕事なんです。せっかちだから、仕事を待つ状況に耐えられなくなっちゃったというのがひとつの理由です(笑)。あとは、子どもが思春期になったときのことを考えて、家にいながらできる仕事をしたかった。今はまだ子どもが幼稚園とか小学生なので代わりにばあば(東原さんのお母さん)がいれば問題ないんですけど、思春期や反抗期が来たときに、子どもにとって『母が家にいる』というのは心の支えになるんじゃないかと思っていて。

子どもは小さいうちには手がかかるけど、大きくなったら手じゃなくて心を支えていかないといけない。そういうときに私が撮影で家にいないとか、『いってらっしゃい』と見送る人がいないのは困る。だから5年後10年後の家族の変化を見据えて会社をつくったんです」

柔らかな見た目と裏腹に現実思考の東原さん

東原さんは自身のことを「せっかちだけど、先のリスクを常に考えている」と分析します。会社を起業したのは、子どもの成長を見越してのことですが、起業しよう!というのがまず先にあって動いたため、その会社で何をしていくかはまったく決めていなかったそうです。

「何をやるかはまったく決めてなかったんですけど、その当時、ブランドさんとのコラボで商品作らせてもらったりしていて、それがすごく楽しくて、自分でもやってみたいというのはありました」

東原さんの会社Motherでは、お母さんやキッズ向けのアパレル、赤ちゃんも使えるスキンケア、国産野菜にこだわった出汁、無添加のカレーなど様々なアイテムを発売。そのどれもが東原さんのセンスと「母のしての」実体験からきているものばかり。世の多くのお母さんたちからの反響があります。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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こちらは今年の新作。ドルマンスリーブのボーダー柄ラッシュガードにリブレギンス。肌を隠しながらも街着にもなるおしゃれさ!

「Motherでは、自分がつくりたいものだけ、自分が必要なものしか作っていないんです。その上で、よかったらみなさんもどうですか?という気持ちなんです。だから店舗も持たず、受注販売で必要な数だけ生産する。エコな会社です(笑)。これなら売れようが売れまいが人に迷惑をかけないし、新商品も自分のタイミングで出せるときに出せばいい。LINEで仕事もできてしまうし……今流行りの在宅ワークです」

店舗はなく、商品のロスは作らない。「これ以上、人の命は預かれないから」とスタッフも自分ともう1人だけに抑え、外注の方の力を借りる。自分の作りたいものに共感してくれた人の中で経済をまわす、小さな起業。今でこそトレンドになっているようなスタイルですが、東原さんは自分の将来を見据えて、7年前から地盤をつくってきたのです。
 

東原亜希さんの飾らない笑顔…インタビューカットはこちら
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