【白洲迅×楽駆】「こんなにお互いの役を一緒に作っていく現場はなかった」_img0
 

どうして人はこんなにもラブストーリーに惹かれるのでしょうか。恋をしているときも、していないときも、たとえ年齢がいくつになっても、良質なラブストーリーは、私たちの心を満たしてくれます。

10月30日公開の『Life 線上の僕ら ディレクターズカット版』も、そんな極上の純愛ストーリーです。17歳で出逢ったふたりの男子高生が、恋をして、結ばれ、生活を共にし、やがて別れを迎え、そしてまためぐり会うまでの長い歳月を、透明感溢れる映像と心の琴線にふれるような音楽で描きます。

「普通の幸せ」に縛られている晃を演じたのは、白洲迅さん。天真爛漫な夕希を演じたのは、楽駆さん。運命の恋を演じ抜いたふたりが見つけた「愛すること」の答えとは何でしょうか。

 


手放したくない気持ちと逃げたい気持ちの両方が自分の中にある


――作品の中には美しいシーンがたくさん登場しますが、おふたりの中でとりわけ心に残ったシーンはどこですか?

白洲迅(以下、白洲):僕はやっぱり明け方の海で夕希が朝日をバックに笑ってるシーンですね。あの日の撮影は……とにかく眠かった(笑)。

楽駆:めちゃくちゃ朝早かったですからね(笑)。

白洲:日の出前に現場に着いて、日の出るほんの数分のタイミングで撮るっていう感じで、撮影としてもすごく緊張感があって。

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楽駆:あそこの夕希の笑顔は正直朝日に救われたというか……。きっと朝日がなかったら、あそこまで美しいシーンにはならなかったと思います。

白洲:いやいや、楽駆の笑顔があの朝日を呼んだわけですよ(笑)。

楽駆:えっ? 今日は褒め合い?(笑)

白洲:あはは。でもあの笑顔があまりにも神々しすぎたからこそ、晃は夕希が自分の手から離れてしまう恐怖と不安に襲われるようになったわけで。それだけ晃にとって強烈な光景だったんだと思うし、僕としても演じてはいるんだけど、自分自身の思い出として残っているというか。今も脳裏にあの夕希の笑顔が焼きついています。

楽駆:台本を読んだときから、どうやって演じればいいんだろうと思ったシーンではありました。家で何度も原作を読みましたね。だけど、原作のあの絵を真似するのは違うし。実写だから出せる部分を出すことと、原作を大事にすること。その両方を意識しながら、どうやってあの笑顔で夕希の生き方そのものを表すことができるかなと考えていました。

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――晃が別れを選んだ理由が、男性同士だからではなく、大切なものを失うことが怖かったからというところがいいなと思いました。失って傷つくぐらいなら、その前に自分から手を放そうという晃の気持ちは、異性愛/同性愛問わず、すごく普遍的だと思いました。

白洲:それだけの気持ちを自分が他人に持ったことがあるのかと言うと正直わからないけれど、そういう経験ができる人生を送りたいなとは思いますね。それは恋愛に限らず、家族でも友達でも、相手が誰であってもですけど。

楽駆:たぶんあのまま晃と夕希が付き合っていても、きっとちゃんと向き合うことはできなかったと思うんですよ。一度あそこで別れを選択して離れたことによって、もう一度、お互いの大切さに気づくことができた。別れ方はどうであれ、あの別れそのものはお互いの人生を考えると良かったのかなと思います。


白洲迅さん×楽駆さん、仲のよさ伝わるツーショット
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