40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

外はカリッ、中はモチモチ。じゃがいもガレット_img0
 
 


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ガレットというと、一般的には蕎麦粉の入ったクレープをイメージしますが、今回ご紹介するのはじゃがいもで作るガレットです。フランスのレシピでは、卵、小麦粉、玉ねぎと、刻んだパセリが入っていて、ちょっとふんわりした食感になるのが通常。しかし、学生時代アメリカでジャンクなハッシュ・ド・ポテトを食べていた身としては、あのカリッとしたポテトの感じが食べたいんですよね。そこで卵を省き、玉ねぎも省き、なんなら小麦粉も……とやっていたら、シンプル材料だけで作るガレットに辿り着きました。

外はカリっ、中はもちっとした質感に仕上げるコツは、焼く際にしっかりじゃがいもを寄せて全体を密着させること、さらに上からよく叩いて、薄くギュッとした1枚にして、両面をカリッと焼き上げること。薄ーくなりすぎて、端っこがちょっとキツネ色を通り越してカリカリなフライみたいになっちゃっても、私的にはモーマンタイです!(笑)ちなみにバターを途中で入れるのは、カリッと感をUPさせたいのと、バターの良い香りを全体に加えたいため。「カロリーが気になる……」という方は、省いていただいても大丈夫です。

今回は乾燥タイムを入れましたが、もちろんフレッシュでもOKですし、イタリアンパセリのみじん切りも美味しいです。ぜひ色々なハーブで試してみてください♪

ちょいジャンクな味がたまらない、じゃがいもガレット


 材料(直径約20cmの薄いガレット1枚分) 

・じゃがいも 大1個(約200g)
・塩 小さじ 1/4強
・胡椒 小さじ 1/8
・タイム 小さじ 1/4
・オリーブオイル 大さじ1
・バター 10g

 作り方  

1 じゃがいもは皮をむき、スライサーで細切りにする。スライサーがない場合はなるべく細い千切りに。水分が多いと崩れやすいので、キッチンペーパーで全体の水気を拭き取る。

2 1に塩、胡椒、タイムを入れて、よく混ぜ合わせる。

外はカリッ、中はモチモチ。じゃがいもガレット_img1
 

3 フライパン(今回は20cmのものを使っています)を弱めの中火にかけ、オリーブオイルをひいたら、2を全体に広げ入れる。

4 フライ返しなどを使い、3の周囲をきれいな円に整える。表面全体を叩くように押さえて、じゃがいも同士を密着させる。

外はカリッ、中はモチモチ。じゃがいもガレット_img2
 

5 8分程焼いて、周囲が良い焼き色になったら、一度フライ返しを差し入れて、焦げ付きがないかを確かめる。さらにバターを端から入れ、溶けたバターが端全体に回るようフライパンを回す。

外はカリッ、中はモチモチ。じゃがいもガレット_img3
 

6 5を裏返す。お皿で蓋するようにしてひっくり返し、滑らせてそのまま戻し入れれば、壊れる心配ナシ。

7 6を4分ほど焼いて、裏側にもちょうどいい焼き色がついたら出来上がり。



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
ではまた来週土曜日に、お会いしましょう〜!


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